スワップポイントサヤ取りに取り組むにあたり通貨ペアとFX業者選びは非常に重要となります。
今回は、通貨選びとFX業者の比較をしていきたいと思います。
スワップポイントサヤ取りにつにて詳しく知りたい方はこちらもお読みください。
通貨ペアとFX業者の選択でスワップポイントが大きく異なり、得られる利益も変わってきます。
しかし、利益を追求することは重要ですが、通貨ペアにより為替変動のリスクも大きくなる可能性があります。
一般的に安定した通貨(日本・アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ)などは、為替変動リスクは少ないですが、スワップポイントは低めに設定されています。
一方、新興国通貨(トルコ・南アフリカ・メキシコ・ブラジル)などは、為替変動リスクが大きいですが、スワップポイントは高めに設定されています。
〇スワップポイント・ペア通貨・FX業者組み合わせ比較
通貨ペア | 買い口座 | 売り口座 |
南アフリカランド円
スワップポイント差110円 |
FXプライムbyGMO | DMM.FX |
トルコリラ円
スワップポイント差52円 |
岡三証券 クリック365 | GMOクリック証券FXネオ |
ユーロドル
スワップポイント差24.6円 |
DMM.FX | 岡三証券 クリック365 |
カナダドル円
スワップポイント差22円 |
ライブスターFX | DMM.FX |
米ドル円
スワップポイント差22円 |
岡三証券 クリック365 | セントラル短資FX |
英ポンド円
スワップポイント差19円 |
パートナーズFXnano
GMOクリック証券FXネオ |
DMM.FX |
豪ドル円
スワップポイント差17円 |
パートナーズFXnano
ヒロセ通商 |
DMM.FX |
NZドル円
スワップポイント差12円 |
パートナーズFXnano | DMM.FX |
(2018年9月調べ)
為替変動リスクを極力抑え、安定した利益を得たい場合は、安定通貨を選択し、少しでも利益を大きく得たい場合は、新興国通貨を選択します。
どのような通貨ペアを選んだらよいかはその方の投資方針により異なります。
しかし、為替変動リスクがあってもスワップポイントサヤ取りはリスクほぼ「0」なので安心して取引できます。
スワップサヤ取りの注意点
スワップポイントサヤ取りは、リスクほぼ「0」ですが、弱点はあります。
その弱点はロスカットです。
売りポジション・買いポジションにそれぞれ同値で決済指値・逆指値をいれていますので、為替による損益はでません。
「じゃーロスカットされても大丈夫じゃないの?」と思うかもしれませんが、売り買いポジションを形成して、大きな値動きがあり、すぐにロスカットになった場合は、スプレッドによる損が出てしまいます。
「スプレッドによる損?」
こちらの画面を見てください。
南アフリカランドの為替ですが、売りと買いで値が違うのにお気づきかと思います。
BID(売)7.557とASK(買)7.567となっています。売りと買いの数字に1銭の差があります。
この価格差がスプレッドといい、FX業者に支払う手数料となります。
つまりスワップポイントサヤ取りで売り買い同時にポジション形成した場合、1銭の差ができてしまい、この1銭がポジション形成したとたんにマイナスとして発生します。
たかが1銭と思うかもしれませんが、南アフリカランドで10万通貨(最低取引量)取引した場合、スプレッド1銭だとすると1000円の含み損になります。
このスプレッドによる含み損をスワップポイントサヤ取りで回収しようとすると1ヵ月近くかかります。
もし、為替が大きく変動し、ポジション形成後すぐにロスカットしてしまったら、スワップポイントによる利益よりもスプレッドによる損の方が大きくなってしまいます。
ロスカットを防ぐためには余裕資金を多くし、ロスカットレートに幅を持たせておくことが重要です。
万が一、入金額ギリギリまでの数量で売買すると荒い値動きにはついていけず、すぐにロスカットされてしまいます。
日中仕事をしており、こまめにチャートを見ることができない方は、資金管理をしっかり行い余裕を持たせてポジション形成してください。
狙い目の通貨ペア
どのような通貨ペアを選んだらよいのでしょうか?
為替変動によるロスカットされる確率が低い通貨ペアがよいのか?スワップポイント差が大きい通貨ペアがよいか迷うところです。
それぞれの通貨ペアの特徴をある程度おさえ、自分の投資スタイルに合った通貨ペアを選びましょう。
新興国通貨ペアの特徴
値動きが激しいい通貨ペアには、新興国の通貨ペアが多いです。トルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソなどがそうです。
しかし、新興国の通貨ペアは値動きが激しく、ロスカットになるリスクがある分、スワップポイントも高いという特徴もあります。
その中でも南アフリカランドは、スワップポイントが他の通貨に比べ圧倒的に高いです。
南アフリカランドの売り口座をDMM.COMですと-90円のスワップポイント、買い口座をFXプライムbyGMOですと+200円となり差額のスワップポイントが110円となります。
だまっていも毎日110円のスワップポイントによる利益を得ることができます。
管理人は、南アフリカランドでスワップポイントサヤ取りをしています。
ポイント
為替変動に対しての資金管理をしっかりして、片方口座のみロスカットにならないよう資金管理することが重要です。
安定通貨の特徴
値動きが穏やかな通貨ペアは、その分ロスカットのリスクが少ないため、スワップポイントサヤ取り初心者にとって取り組みやすい通貨だと思います。
米ドル・豪ドル・NZドル・カナダドルなどがありますが、サヤ取りのうまみもあり、値動きもそこまで激しくない通貨としてはカナダドル円・豪ドル円なんかもよいかと思います。
○カナダドルの値動き
カナダドル円だと1年の間に80円~92円の間で値動きしています。
○豪ドルの値動き
豪ドルだと1年の間に80円~90円の間で値動きをしています。
どちらも10ドル前後のロスカット幅を持たせることができれば安心して1年間スワップポイントを受け取り続けることができます。
これが新興国通貨だとどうでしょうか?
○トルコリラの値動き
トルコリラでいうと15円~30円と大きな値幅があり、ロスカットになるリスクが非常に高いです。
通貨ペアとFX業者の選択のまとめ
スワップポイントサヤ取りにおいては、通貨ペアとFX業者の選択が非常に重要だということが理解できたかと思います。
管理人は投資初心者であるにも関わらず欲深いので、南アフリカランドを選択しました。
その背景には、早期リタイヤのために、現在の年齢(45歳)を考えると、あまり時間がありません。
管理人が20代・30代前半であれば、オーストラリアドルやカナダドルなどで、長期運用により地道に利益をあげていくと思います。
しかし、年齢を考えると運用期間に限度があるため、南アフリカランドのようにスワップポイント差が大きい通貨ペア選び、勝負するしかないと考えています。
目標達成のためには、多少のリスクも取らなければ達成不可能となります。
リスクといっても、為替損益がでるわけではなく、ロスカットリスクだけですので、管理人の中ではかなり低リスクだと思っています。
皆様もそれぞれの目標・ライフスタイルにより、通貨ペアを選択してくださいね。
もう一度、通貨ペアとFX業者の比較表を見ておきましょう。
〇スワップポイント・ペア通貨・FX業者組み合わせ比較
通貨ペア | 買い口座 | 売り口座 |
南アフリカランド円
スワップポイント差110円 |
FXプライムbyGMO | DMM.FX |
トルコリラ円
スワップポイント差52円 |
岡三証券 クリック365 | GMOクリック証券FXネオ |
ユーロドル
スワップポイント差24.6円 |
DMM.FX | 岡三証券 クリック365 |
カナダドル円
スワップポイント差22円 |
ライブスターFX | DMM.FX |
米ドル円
スワップポイント差22円 |
岡三証券 クリック365 | セントラル短資FX |
英ポンド円
スワップポイント差19円 |
パートナーズFXnano
GMOクリック証券FXネオ |
DMM.FX |
豪ドル円
スワップポイント差17円 |
パートナーズFXnano
ヒロセ通商 |
DMM.FX |
NZドル円
スワップポイント差12円 |
パートナーズFXnano | DMM.FX |
短期で大きな利益を得たい場合は、このスワップポイントサヤ取りは適していません。
あくまでも中長期的に安定した利益を地道に得る投資法となります。
しかし、中長期資産運用として定期預金や個人年金保険などをしている方がいれば、スワップポイントサヤ取りを検討する価値はあると思います。それらに比べると圧倒的に年利はいいです。
資産運用の比較についてはこちらの記事で検証していますので参考にしてくださいね。
短期で大きく利益を狙う運用法と中長期で安定した利益を狙う場合は、しっかり整理して投資しなければなりません。
資産運用は将来の目標実現のための重要な手段ですので、今、自分が運用している商品を見直し、時には乗り換える必要があると思います。
ちなみに管理人の資産運用は以下の通りです。
●小規模共済
●確定拠出年金(iDeco)
●社債
●生命保険
●学資保険
●スワップポイントサヤ取り(新)
●IPO
●株式
●CFD
●FX
大きく分けて、中長期の安定資産運用と短期利益狙いの資産運用に分けています。
正直、この中でも失敗したなーと思っている運用もあります(やらなければよかった運用)。
自分にあった投資法を是非、見つけてください。
今回のスワップポイントサヤ取りという中長期の安定資産運用に向いた投資法について、皆様にとって何かのきっかけになればと思います。