皆さんトレードはうまくいっていますか?
投資初心者の管理人は、目標である「早期リタイアのための資金形成」には、ほど遠い運用成績です。
ここ数年は、勉強のために負けるのも覚悟でトレードしていますが、やはり負け続けるのはいい気分ではありませんね。
負ける要因は、個別銘柄の分析がうまくできていないことが大きな要因です。
管理人の分析力が甘いと言ってしまえばそうなのですが、好材料が出て、株価が上がるかと思えば逆に下落したり、悪材料が出た場合の対応の遅れで大きく損を抱えたりしています。
好材料が出ても市場の織り込み済みというのが、投資初心者の管理人は中々難しく判断を誤ってしまいます。
また、悪材料が出た場合、情報入手が遅く、大きく下落した後に情報確認ができたなど多々ありました。
個別株に関してはもっと勉強が必要だと思いますが、このままでは一向に老後資金形成が進まないので、別の視点で投資を検討してみようと思い、最近、管理人が取り組みを始めたのは、中長期で負けづらい投資法を模索しています。
今までは個別株を中心で行っていましたが、FXやVIX指数などを対象にしたトレードが長期的に安定した利益を出せる感じがしており、少しづつですが個別株以外の投資にも取り組み始めています。
今回は、中長期で利益が出せ、負けづらい投資銘柄として「米国VIベアETF実践編」について述べていきたいと思います。
その他の中長期に安定した利益を出せる投資法を知りたい方はこちらも読んでみてください。
もし、管理人と同じように投資初心者で、自分のトレード成績がイマイチ上がってこない方は、いったん視点を変えて他のトレードに挑戦してみるのもよいのではないでしょうか?
米国VIベアETFが上昇しつづける理由は?
そもそも米国VIベアETFとは何なんでしょうか?
米国VIベアETFはVIX指数のETFで、VIX指数が上昇すると、米国ベアETFは下落し、VIX指数が下落すると、米国ベアETFは上昇します。
つまり、米国VIベアETFはVIX指数と逆相関関係となります。
そのVIX指数は、長期で見ると減価(下落)しつづけるので、米国VIベアETFは長期的では上昇しつづけるということになります。
なぜ、VIX指数は長期で原価(下落)しつづけるのでしょうか?
その理由は、保管コストや運用コストがかかるためです。
VIX指数は、指数なので直接取引することはできません。
そこでVIX指数を取引するためには、「VIX短期先物指数」という先物取引で投資する必要があります。
さらにそのVIX短期先物指数に連動させることで、証券会社で通常株のように売買できるに作られたものが「VIX短期先物ETF」(1552)になります。
このVIX短期先物指数からVIX短期先物(1552)を作るときに減価(下落)します。
VIX短期先物指数には期限があり、期限が1ヵ月先・2カ月先といったように期限が分かれています。
しかし、通常の株のように売買できるVIX短期先物ETF(1552)には期限がないため、運営会社はVIX短期先物指数に連動させる手段として、「当月期限先物」から「翌月期限先物」に少しずつ買い替えていきます。
基本的に翌月期限先物の方が価格が高いので、価格が安い期限の誓い先物から、価格が高い翌月の先物へ買い替えていくコスト(ロールオーバーコスト)が発生します。
このロールオーバーコストがVIX短期先物ETFが減価していく理由となります。
ちなみに先の期限の先物価格の方が高い状態をゴンタンゴ(通常)といい、先の期限の先物価格が安い状態をバックワーデーション(異常事態が発生した場合)といいます。
ゴンタンゴはロールオーバーコストがかかり、株価は減価(下落)し、バックワーデーションの場合は、ロールオーバーコストがもらえ、株価は増価(上昇)します。
VIX短期先物ETFは減価(下落)しつづけるということは、逆相関家計の米国VIベアETFは上昇しつづけるとうことになります。
つまり、米国VIベアETFを買ってそのまま放置しておけば、価格はだんだん上昇しつづけるということになります。
①VIX指数が上昇すると、米国ベアETFは下落
②VIX指数が下落すると、米国ベアETFは上昇
③基本的に米国ベアETFは上昇しつづける
過去の米国VIベアETFの値動きをチェック
まず、チャートを見ていきましょう。
基本的にVIXショックが起こるまでは新興国通貨の下落やチャイナショックなどで一時的に下落することはありますが、チャートは再び上昇していきます。
米国VIベアETFは基本的に右肩上がりのチャートになります。
年ごとに上昇率などを比較していきましょう。
年 | 価格 | 騰落率 | 上昇倍率 | 内容 |
2012年ー2013年 | 7→16 | 128.5% | 2.29倍 | 緩やかな上昇時期 |
2013年ー2014年 | 16→33 | 106.2% | 2.06倍 | 緩やかな上昇時期 |
2014年ー2015年 | 33→24 | -27.2% | 0.73倍 | 新興国通貨下落問題 |
2015年ー2016年 | 24→25 | 4.1% | 1.04倍 | チャイナショック |
2016年ー2017年 | 25→45 | 80% | 1.80倍 | 激しい上昇時期 |
2017年ー2018年 | 45→128 | 184% | 2.84倍 | 激しいい上昇時期 |
2018年ー | 128→12 | -90.6% | 0.09倍 | VIXショック |
過去7年間の年間平均上昇倍率は1.55倍です。
1万円を投資た場合で、7年間で214,942円になっている計算になります。
VIXショックなど過去に色々な出来事があっても最終的に1万円が214,942円になるのであればかなり優良な投資商品ではないでしょうか?
ちなみに10年で800,418円、15年で7,161,029円、20年で64,066,937円になっている計算になります。
なんと米国VIベアETFを1万円買って放置しているだけで、20年後には64,066,937円になっているという夢のような話ですね。
*米国VIベアETFは、2018年3月より1倍だったものが0.5倍の値動きに変わりました。GMOクリック証券が投資家保護を考えリスク管理のために下した措置です。
1倍から05倍になったことにより、今後は7年で214,942円にはならないと考えなければなりません。
しかし、その分ロスカットリスクも低くなったため、より安心して購入して放置しておけるのではないかと思います。
米国VIベアETFのリスクと対策
どのような投資でもリスク「0」の投資法はありません。
しかしながらこの「米国VIベアETF」は非常にリスクが少ないと思います。
一番のリスクはロスカットですが、ロスカット幅をしっかり設定しておけば、ある程度の暴落が起きても問題ないということを過去のチャートが証明しています。
●米国VIベアETFのチャート
チャートをみてもVIXショックが起こるまでは、ロスカット幅をしっかりとっていれば、チャイナショック級であれば乗り切れます。
現在の米国VIベアETFの価格(51.32とする)で、過去の事例級の暴落が起こった場合の暴落価格を見ていきましょう。
●1日で起こった暴落率
暴落要因 | 1日の暴落率 | 現在価格 | 暴落価格 |
VIXショック | -82.96% | 51.32 | 8.74 |
イギリスEU離脱 | -26.45% | 51.32 | 37.74 |
チャイナショック | -17.97% | 51.32 | 42.09 |
では次に、暴落価格になった時にロスカットされないための必要証拠金を見ていきましょう。
●1万円分の米国VIベアETFを購入の場合
暴落要因 | 暴落価格 | 必要証拠金 |
VIXショック | 8.74 | 47,300円 |
イギリスEU離脱 | 37.74 | 18,318円 |
チャイナショック | 42.09 | 13,912円 |
暴落が起こっても、ロスカットされないだけの必要証拠金があれば、「米国VIベアETF」を長期に保有していることができます。
つまり、VIXショック級の暴落が起こった場合、米国VIベアETFを現在価格の51.32で1万円分買った場合、最大下落価格である8.74までをロスカットされず維持できる証拠金47,300円を準備しておけば長期的には大きな利益を得ることができます。
また、VIXショック級の大暴落は過去のデータをみても今回が初めてですので、そう何度もVIX級の暴落はないと考えれますので、必要証拠金さえしっかり準備しておけば、チャートをこまめに見ず、ある程度放置で問題ないと思います。
米国VIベアETFはどこで取引できるの?
米国VIベアETFは、GMOクリック証券のCFD商品となります。
GMOクリック証券以外は取り扱っていませんのでご注意ください。
では、トレードの手順を見ていきましょう。
②商品(ハイレバETFの中から米国VIベアETFを選択)選ぶ
③売買から買いを選択
④注文タイプから指値を選ぶ
⑤取引数量で自分の予算に合わせて数量を決定
⑥注文価格で自分が取引したい価格を設定
⑦有効期限は、注文の有効期限のことです
⑧確認画面をクリック
これで注文は終わりました。
次に注文が終了したら、ロスカットレートを変更します。
予め設定されているロスカットレートの値幅は非常に狭くなっているため、値動きが少しあるとすぐロスカットになってしまいます。
米国VIベアETFのカギは、長期保有で利益を得ることができるので、ロスカットレートは最大下落値8.74円に変更します。
これでVIXショック級の値動きまで耐えられます。
これで「米国VIベアETF」の申し込みからロスカットレート変更まで完了しました。
あとは長期で持ち続けていれば、利益は複利でどんどん膨れ上がりますので、自分の満足のいく利益がでたら利益確定してください。
管理画面を見ることはほとんどないと思いますが、市場で大きなニュースがあったときなどは、VIX指数の値動きも大きく動きますので、そのような時は、「米国VIベアETF」の現在価格を確認してください。
必要であればロスカットレートを変更していください。
とにかく重要なことは、ロスカットされずに保有しつづけることで大きな利益を生むことができるので、日々の値動きに一喜一憂しないで保有継続してくださいね。
まとめ
米国VIベアETFは、買って放置するだけで、数年後には大きな利益を生むことができる商品です。
株式投資やFXなどに比べるとかなりマイナーな商品かもしれませんが、大いに活用して利益を出していこうではありませんか!
管理人のように投資初心者で、将来の資金形成の手段を模索している方へ、是非、チャレンジしてもらいたい投資商品だと思います。
米国VIベアETFのキモは、ロスカットされずに長期保有することで、数年後には何倍もの利益を生むということです。
1万円でも・5万円でも余裕のある資金で、米国VIベアETFを購入し、あとはロスカット幅を設定して放置しておけばOKです。
●米国VIベアETFはGMOクリック証券で取引可能
●1万円分の取引で20年後には64,066,937円になる計算
(現在は0.5倍の値動きの設定になってので利益も変わります)
●VIXショック級の大暴落に備えロスカット幅を設定する
(1万円分購入で現在価格51.32円の場合、必要証拠金は47,300円)
●長期保有で利益が出せるので、市場の大きな変化で一喜一憂しない
米国VIベアETF投資を始めるにはGMOクリック証券の口座開設が必要となります。
GMOクリック証券に開設するメリットを説明していますので、口座開設を検討してみてください。