株式投資で成功するための重要なポイントとの一つに銘柄選びがあります。
銘柄選びは重要なポイントですが非常に難しいです。
管理人同様の投資初心者のあなたはどのような銘柄を選んでいますか?
投資初心者がやってしまう間違いだらけの銘柄選びをしていませんか?
Contents
投資初心者がやってしまう間違った銘柄選び
1)投資経験豊かな友達が買った銘柄を自分も買う
確かに友人なので、ある程度本音で話してくれていると思いますが、資金力も違うし、何より買うタイミングずれてしまっているので、うまく利益が取れない可能性があります。
2)ネットなどの書き込みを見て買う
ネットの書き込みは、買い煽りや売り煽りといった存在の方も多く投稿しています。書き込んでいる人のポジションが有利になるように誘導していることもかなりありますので、最も危険な銘柄選びになります。
3)投資雑誌やアナリストの推奨銘柄を買う
プロの推奨銘柄ですので、何の根拠もなく推奨いている訳ではありませんので、ある程度参考になる場合があります。
しかし、彼らは、推奨銘柄の株価が上がらなくても何の痛手もありませんので、それを全て鵜呑みにして大事なお金を投資することは危険です。
あくまでも、推奨銘柄は参考にし、自分なりに、企業分析やチャート分析をしてから売買するべきです。
4)投資顧問の無料推奨銘柄を買う
これもプロのアナリストと同じで、何の根拠もなく推奨しているわけではありませんが、やはり推奨銘柄に責任はありませんので、全面的に信頼するべきではありません。
投資顧問会社の中には、有料でかなり有益な情報を提供しているところもありますが、情報公開料が高かったりしますので、資金があまりない方は、銘柄を売買する前に、そちらに資金を取られてしまうケースもありますので、投資顧問会社を利用する場合は、十分に考えてから利用ください。
5)証券会社のオススメ銘柄を買う
証券会社もアナリストと同じように推奨銘柄に何の責任もありませんので、すべて信頼するわけにはいきません。
ただ、担当の方と中がよくなったり、何度も利用することにより常連客となれば、株式投資でおいしいIPO案件を提供してもらえるかもしれません。
いずれにしろ、他力本願では、自分の投資力がいつまでもビギナーのままです。現に管理人は株式投資を3年しておりますが、ビギナーのままです。
たまに大勝ちすることもありますが、購入時の根拠が曖昧なため、次も同じように利益を出せる自信が全くありません。
まぐれで勝つことがあっても、安定していないのです。
根拠が曖昧なまま銘柄を売買しているので、株価が下落してくると動揺し、つい売ってしまい、その後、株価が上昇し、利益を取り損ねたという悔しい経験を何度もしています。
それは、自分に確固たる投資スタイルがないからであり、根拠ある銘柄選びが出来ていないからです。
このままでは、いずれ相場から退場になってしまうと思い、一から勉強していこうと決心し現在、勉強中の身です。
投資初心者で、管理人と同じように他力で投資していたり、自分なりの投資スタイルを持っていない人は一緒に確固たる投資スタイルを身につけていきましょう。
そこで、今回のテーマは「スクリーニングを使った銘柄選び」について見ていこうと思います。
スクリーニングとは?
たくさんある上場銘柄の中から、一定の条件を与え、それで「ふるい」にかけ、あなたが欲しいとおもっている銘柄を探し出すのが「銘柄スクリーニング」という方法です。
例えば、「資金があまりないが、株式投資を始めたい」という方は、「5万円・10万円以下で買える株」という条件で検索します。
「長く銘柄を保有して、その間も安定した収入を得たい」という方は「業績が安定して伸びる見通しで、配当金が100株で○円以上期待できる株」といった条件で検索します。
その他、「割安な株価水準の銘柄を買って、じっくり値上がりを楽しみたい」という方なら、「PBR1倍以下でPERも10倍以下。利益は続伸見込み」というような条件で検索してみるとなど、株式投資には人それぞれ自分に合ったやりかたというのがあります。
どんな銘柄を買ったらいいのか?会社の名前だけをみてパッとわかる人はほとんどいません。
本来なら「売り上げが伸びているか」「利益が出ているか」「配当はちゃんと払ってくれているか」「業績の割に株価は高すぎないか」「業績の割に株価は安すぎないか」など内容をじっくり吟味すべきですが、とてもすべての銘柄を会社四季報などを使って1ページずつ読みながら吟味するのは不可能です。
そこで銘柄選びの前段階として「候補になりそうな銘柄」を1つの塊として、機械的に選びだしておけば最終決定までの時間が省けます。
この一定の検索条件を与えて機械的に銘柄を選びだす作業がスクリーニングなのです。
他力本願での銘柄選びや感覚的な銘柄選びと異なり、条件を入力し候補を絞り込んでいくので必然的に銘柄を選ぶ根拠が条件となり、自分の投資スタイルが出来上がります。
スクリーニングのメリット
銘柄発掘の手間が省ける
指数ETFなども含めると4000もの上場銘柄を対象に、登録されている情報を元に、コンピューターの情報システムを借りてサクッと検索してしまうのが銘柄スクリーニングです。
絞り込み条件を例として見てみましょう。
・1株当たり年間配当10円以上
・20万円以下で買える株
・PBR1倍以下
・PER10倍以下
以上の条件で検索すると46銘柄が該当します。
4000銘柄あった中から46銘柄まで絞り込むことができると、その後の作業はかなり楽になります。
いつでもすばやくできる
スクリーニングでは、一定の検索条件を与えると、瞬時に銘柄を選びだすことが可能です。これは手作業では真似できません。
仕事をしながら株式投資をしている方にとっては、最初の銘柄候補を絞り込むのにあまり時間はかけたくないはずです。
また、短期トレードをする人にとってもすぐに銘柄を絞り込めるのはありがたいことです。
何度でも繰り返しできる
多くの投資指標は株価の変動によって数値が変わりますので、同じ条件を与えても株価変動により選び出される銘柄が変わってきます。
つまり今日は自分の条件で銘柄候補が出なくても、一定期間を置いて同じ条件で検索するとヒットすることもあります。
逆に、今日銘柄がヒットしなければ買い時ではないということにもなりますので、一定期間を置いて改めてヒットした時に売買してみるものよいかと思います。
いつも同じ条件で選べる
誰にでも「得意技」があります。
スクリーニングでも、自分が馴染みやすい条件を決めておき、それに従って銘柄を選んでおけば、あまり間違いがおこりません。
以前スクリーニングで選んだ銘柄の株価が上昇し利益を得たのであれば、また、同じ条件で銘柄を選ぶことができれば利益を得る確率は高くなります。
何度もそれで利益を得ることができるのであれば、あなたの銘柄選び条件は高確率で利益を得られる手法だという自信にもつながります。
行きあたりばったりで銘柄を選ぶのではなく、自分の確固たる条件で検索できれば間違いが起こる確率も少なくなります。
自分で基準を工夫できる
スクリーニングは、ネットなどの不確かな情報ではなく、数字を主体に具体的な条件を与えて銘柄を選び出せる合理的な根拠を基本にした銘柄発掘法です。
この方法を使えば、投資初心者でも株式価値や期待収益率など自分なりの投資尺度を念頭に、工夫しながら自分で銘柄選びができるようになります。
スクリーニング機能にはどのような検索条件があるの?
初めに、主要な検索条件はどんなものがあり、その条件がどんな意味を持っていて、どう使ったらいいのか学ぶ必要があります。
ここで大事なことは、複数の検索条件を組み合わせることです。
前提の違う条件を複数設定することで、検索が多面的、かつ厳密なものになって、4000銘柄から候補銘柄の数も減って絞れてきます。
絞り込みの銘柄数として30~50くらいが妥当だと一般的に言われています。
あまり少ない数ですと理想的な銘柄が漏れてしまう可能性があり、数が多いとそこから分析するのに時間がかなりかかってしまいます。
次に検索条件ですが、検索条件には大きく分けて「基本項目」・「ファンダメンタルズ」・「テクニカル」の3つに分かれます。
基本項目
まず大前提として、1つの銘柄に対してどの程度の資金投入できるか?これを決めなければなりません。
1つの銘柄にすべての資金を投入してしまうのは、あまりにもリスクが高すぎますので避けてください。
更に、上場市場や業種の選択も基本項目となります。
業種もなるべく違うものを選ぶ方が分散投資となるのでリスク回避につながります。
ファンダメンタルズ
株価は中長期的にはその株式を発行した企業の将来価値を反映して動きますので、実態価値を示す「ファンダメンタルズ」がベースになり、これを抜きにした株式投資は考えられません。
スクリーニングでも収益・財務面での株価指標(PER・PBR・配当利回り)をもとにした検索条件をいくつか組み合わせることにより「割安株」「安心株」「お宝株」など違ったタイプの候補銘柄を選びだすことが可能となります。
テクニカル
どんなに中身のいい銘柄を選んでも、その時々の需給関係や市場の地合い・市場での人気度などの動きで株価が決まることも多いです。
できるだけ株価が安い時に買って、株価が高い時に利益を確定したいものです。株価が高い時は高値掴みをしてしまい、微利益もしくは損をしてしまう可能性もあります。
そこで効率的な売買のタイミングを見るためには、「テクニカル」分析が必要となります。
「売られ過ぎ・買われ過ぎ」を見る移動平均線乖離率や「相場の転換点」を見るゴールデンクロスやデッドクロスなどのテクニカル指標を検索条件にすることも重要となります。
このように「基本項目」「ファンダメンタルズ」「テクニカル」の3つをできるだけ細部まで条件とすることで自分なりの銘柄候補が絞り込まれてきます。
スクリーニング機能は何を使ったらいいの?
では、実際にスクリーニング機能を使って自分なりの銘柄を絞り込みたいが、スクリーニング機能ってどこで手に入れるのでしょうか?
スクリーニング機能は各証券会社に口座を開いていれば無料で利用できるサービスなので大いに利用しましょう。
管理人はIPO投資もやっているので色々な証券会社の口座を持っています。
その中でスクリーニング機能が充実していて使いやすいのは、みずほ証券が一番かと思います。
みずほ証券のスクリーニング機能を使ってみたい方は口座を開いてみてください。
その他ですと証券会社であればマネックス証券も使いやすいです。
独立系の株情報サイトのスクリーニングでは、トレーダーズウエブが条件の項目が多く使いやすいです。
初めのうちは、証券会社の無料サービスで提供されているスクリーニングで、銘柄選びを実践してみてください。
しかし、スクリーニングの使い方がわかってくると、もっと細かく銘柄選びをしたくなってきます。
そんな充実したスクリーニング機能を搭載しているのが会社四季報CD-ROM版かと思います。
会社四季報情報とスクリーニングを同時に満たすことができる会社四季報CD-ROM版はかなり便利です。
管理人も実際に使ってみましたが、スクリーニング機能が多岐にわっています(250項目の条件がありますので、自分好みの銘柄を抽出しやすい)。
いくつもの証券会社の無料スクリーニング機能や独立系株情報サイトの無料スクリーニング機能を使ってみましたが、条件項目が限られてきますので、より細かな条件で検索ができません。
使っていくうちにもっと細かい条件で、自分なりの銘柄選びがしたくなる時期が必ずきます。
企業情報の分析には、書籍の会社四季報が必需品ですが、スクリーニング機能も同時に満たせる会社四季報CD-ROM版は、「今後じっくり株式投資に取り組み、自分なりの細かな条件で銘柄選びをしたい」という方には、投資スタイルを確立するアイテムとして、かなり価値があると思いますので是非、試してみてください。
スクリーニングについてのまとめ
今回は、自分の投資スタイルを確立する上で重要となる銘柄選びについて、スクリーニングの重要性について説明しました。
スクリーニングにより思わぬ「お宝銘柄」などが見つかり、その銘柄が満足のいく利益を得ることができたのであれば、また同じ条件のスクリーニングで銘柄を選んだらよいと思います。
その条件で何度も利益をえることができ、利益を得る確率が高いのであれば、あなたの銘柄選びはすでに確立されています。
もし、利益を得る確率が低いのであれば、スクリーニング条件を変更して新たな条件で再チャレンジをしていけばよいと思います。
皆様が自分に合った投資スタイルの第一歩となるためのアイテムとしてスクリーニングはとても重要です。