さて、今回も新しい単元である20より大きい数について家庭学習をしているのですが、いつものように新しい単元の学習は大苦戦です。
普通の子供・地頭がいい子であれば、特別難しいい単元ではありませんが、勉強が苦手な息子にとっては、難しいようでした。
勉強が苦手な子供が「20以上の大きい数」の学習に取り組み時に注意する点やつまずきやすいポイントなどを踏まえながらマスターするまでのことを書いていきます。
小1算数20以上の数をマスターするまで
新しい単元を学習する際は、まず親である管理人が息子の教科書をじっくり読んでみます。
昔と教え方が違っていたり、どのような言葉を用いた方がよいかなどを参考にします。
実際に息子に教えるときは、算数の場合は教科書ワークを用います。
教科書ワークはカラーで見やすく、例題や練習問題も基本的な問題が出題されているので、基礎の基礎のを学習するには欠かせない教材です。
まず教科書ワークを親子で一緒に解説を読み、管理人から息子に質問しながら理解度を確認していきます。
それから、息子が見ている前で、管理人が実際に例題を解いてみます。
その後、息子に練習問題を解いてもらいますが、毎度のことですが「わからない!」と言います。
「今、説明したっばかりじゃないかい!」とツッコミたくなりますが、そこは我慢して冷静にどこがわからないのか見極めます。
言葉の意味なのか?計算なのか?など色々です。
43は10の位は何?一の位は何?と問うと全くわからないようです。
位という意味もわかりませんが、解説で10の塊が4つと1の数が3つ集まったということを説明しましたが、それでは理解できずイライラしているようでした。
そこで、数の合成や分解で使用した10円玉と1円玉の登場です。
お金を見せると息子は明らかに嫌な顔をして「そんなの使わなくてもわかるよ。」と言い張ります。
お金を使った学習が幼いと感じているようです(息子なりのプライドがあり、道具を使うということが、赤ちゃんぽいイメージがあるようです。おはじきやブロックもそうです。)
以前、数の合成と分解を学習した時にもお金を使って勉強したのですが、その時も嫌がっていました。
そもそも数の合成と分解である程度、数に対する捉え方はわかったかと思っていたのですが甘かったです。
では、実際にお金を使って、20より大きい数の学習をした時のやりとりです(学習に取り組むまでがとにかく大変です。)
少し考えて導いたのが15です。おそらく、10の位は4だから14、14の次は15と考えたんだと思います。
もう、息子のイライラは頂点です。
このような状況に陥っている時は、無理やりやっても理解できません。
まずは、息子に冷静になってもらわないと管理人の話に聞く耳を持ちません。
ここはちょっと厳しめに突き放します。
息子は泣いて、ふとんの中にいきました(くやしいし、問題がわからない自分自身も嫌、幼稚なお金を使って勉強するのも嫌など色々な考えが交差し、限界に達した状態だと思います)。
ここは無理に引き戻さずしばらく放置します(ただし、お父さんは見捨ててないよということをわかってもらうために一言だけいいます)。
10分ほどで戻ってきての息子の一言!
(どこでそんな言葉を覚えたのか?泣いている間、そんなことを考えていたのか。なかなかやるねーと思いつつ、それを認めるわけにはいきません)
このように、新しい単元を覚えやすいように道具などを使って解説しようとすると、あーだこーだ言って抵抗します。
そのやり取りの時間が無駄なように思いますが、息子自身が納得しないと、管理人の言葉に耳を傾けないので仕方がないんです。
親である管理人が焦らず冷静に対応するしかありません。
心機一転、おもいっきり泣いて文句を言って全部吐き出して、自分なりに落としどころを見つけたのだと思います。
改めて視覚的に理解してもらうために10円玉と1円玉を用意し、以下にあげる➀~➂の確認作業をしていきます。
➀43は10円玉は何個になる?1円玉は何個になる?と聞いてみると、10円玉を4つと1円玉3つを並べていました。今度は、逆のパターンもやってみます。
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➁管理人が10円玉8個と1円玉7個を用意し、これはいくつになる?と質問し、紙に書いてもらいます。
当然、ぱっとできます。
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➂では、87円の十の位は何?一の位は何?
ここまでくると、この辺もパッ言えます。
冷静になり、しっかり説明が聞けると理解できます。
ここまで理解できたら、あとはお金を使わず紙に「94」などの実際の数字を書いて➀~➂のことを確認してみます。
つまずくようであれば、もう一度お金を使って➀~➂のどの部分が理解できていないのか確認していき、理解できるまで説明します。
この辺がようやく理解できたら、教科書ワークの練習問題やプリントを使って確認作業をしてその日は終了です。
翌日に、また教科書ワークを使い確認し、理解できているようであれば練習問題をどんどん解いて理解度を定着させます。
基礎問題ができるようになったら、応用問題までやっていきます。発展問題は取り組みません。
息子は勉強が苦手なので、2週間ほど練習問題(無料プリントや自作問題)を繰り返し取り組み、つまずくことなくパッとできるようになったらこの単元は終了します。
新しい単元で覚えたことは、1か月後くらいに確認していきます。
勉強が苦手な子供との向き合い方
今回は、20以上の数について取り組みましたが、新しい単元に取り組むときは、いつもこんな感じです。
前に、数の合成と分解についてかなり時間を割いて取り組んだので、これでも20以上の数についての理解度は早い方です。
理解力が普通の子や地頭のいい子をお持ちの親御さんには考えられないことかもしれませんが、理解力が乏しい子供の場合は、低学年の学校の内容程度でもすぐに理解することはできません。
じっくりと時間をかけて、視覚的な説明をしてから少しずつ理解を深めていかなければいけません。
親にも根気が必要です。
余りにも理解が悪いとイライラしそうになりますが、子供自身も、自分が理解できないことに歯がゆさを感じているはずです。
そこで親がイライラして子供を叱っても何も生まれません。
子供自身がわからないことに歯がゆさを感じているのに、親から更に追い打ちをかけられるような言葉は、反抗心を持つか勉強が嫌になってしまうだけです。
しかし、親としても何とか理解してもらいたいと思い、ついつい熱くなって厳しい言葉を言ってしまうこともあります。
管理人もそのようなことがあります。
万が一、親も癇癪を起し心にもないことを子供に言ってしまった場合は、そのことを親も認め「さっきは言い過ぎたね。○○に理解してもらいたいと思って、怒っちゃったけど、ごめんね。」と素直に子供に言った方が、子供もすぐには受け入れられないこともありますが、ある程度時間が立つと子供なりに咀嚼し、また、勉強に取り組むことができます。
管理人も、できるだけ声を荒げないように注意しています。
何故、今やっていることを理解する必要があるのかを、できるだけ子供にわかりやすく話すようにしています。
子供も親がただイライラして怒っているのか、理解してもらおうと思って熱く説明しているのかはわかります。
勉強が苦手な子供と家庭学習に取り組む場合は、熱くなることはあっても親がイライラした態度で子供に接しては絶対にダメです。
親の心持としては、勉強が苦手な子供なんだということを受け入れ、時間がかかってもいいのでじっくり取り組むことが重要です。
勉強が苦手な子供でも、じっくり時間をかければ理解できるようになります。
理解できたら思いっきり褒めてください。
「褒められる」・「理解できたという達成感」で、子供は家庭学習を続ける意欲がわいてきます。
管理人も、できたことを褒めることもしますが、それよりも重要なことは、毎日頑張っているということをたくさん褒めるようにしています。
「毎日、家庭学習を努力していることは、問題がすぐに解けることよりとっても大切なことなんだよ。」
「毎日、続けるということは、大人だってとっても大変なことなんだけど、○○は毎日、勉強を頑張って続けることができてすごいね。」などと言っています。
息子はいつも「そんなことはないよ」と満面の笑みで謙遜しています。
勉強が苦手な子供が、毎日、苦手なことに取り組むのは親が考える以上に大変なことだと思います。
今のところ、それが出来ている息子は大いに褒めてあげたいと思っています。
今回は「20以上の大きい数」の学習を通して色々考えてみましたが、すべての勉強において同じことだと思います。
勉強が苦手な子供にとっては「すぐに解答まで導ける・難問が解ける」ということより、今は、じっくりと一つ一つの課題をクリアし学習習慣を身につけることに重点をおいていきましょう。
管理人と同じように勉強が苦手で理解力が乏しいお子様をお持ちの親御様と悩みを共有できればいいなーと思いますので、是非、お問い合わ・ご連絡いただければ幸いです。
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