今回ご紹介するのはGA technologies-ジーエーテクノロジーズ(4393)です。
GA technologies-ジーエーテクノロジーズ(4393)は、東証マザーズの上場予定で、想定価格は2,130円です。
ブックビルディング期間は7月6日(金)~7月12日(木)で、上場日は7月25日(水)となります。
Contents
GA technologies(4393)はどんな会社?
テクノロジーとリアルを融合したワンストッ型中古不動産流通プラットフォーム「Renosy」を運営しています。
「Renosy」の主たる事業は、「中古不動産のマッチングポータルサイトの運営」・「中古不動産流通プラットフォーム運営を支える業務支援システム開発」・「会員向け情報提供・資産管理アプリの開発・運営」です。
GA technologiesの事業の特長
Renosyの特長は、「テクノロジーとリアル(不動産事業)との融合によるエンド・ドゥー・エンド(物件やそれに付随する情報の収集から契約締結、購入後のアフターフォローまで、すなわち「端から端まで」の意味)のサービス提供」と「AI/RPA(ロボティックプロセスオートメーションの略で、人の手を介して行われている業務をルールエンジンや機械学習の技術を活用したソフトウェアやシステムを通じて自動化する仕組みや取り組み)活用による高効率かつ科学的な業務運営が挙げられます。
テクノロジーとリアルとの融合によるエンド・ドゥー・エンドのサービス提供
GA technologies-ジーエーテクノロジーズは、物件のマッチングに留まらず、顧客が満足度の高い取引を実際に成立させるまでを顧客の「成功」と定義し、顧客毎に異なる成功の実現に至る一連のプロセスにおいて自社のエージェント(販売担当者)を介在させたエンド・ドゥー・エンドのサービス提供を行っています。
GA technologies-ジーエーテクノロジーズが運営するプラットフォームには、GA technologies-ジーエーテクノロジーズが自ら仕入れた物件を含む豊富なマンション情報を掲載しており、GA technologies-ジーエーテクノロジーズは、これら物件と物件購入を希望する買い手との間において速やかに取引を成立させる仕組みを提供しています。
AI/RPA活用による高効率かつ科学的な業務運営
GA technologies-ジーエーテクノロジーズは、アプリやウェブ・ポータル、インターネット広告、接客面談等の様々な顧客接点を通じて得られる顧客データを自社開発システム「Tech Series(自社開発した不動産病無支援ツール)」に集約し活用することで、不動産売買に係る一連の病無を自動化・効率化しています。
a.自社開発顧客情報管理ツールTech Consul(テックコンサル)
自社開発CRMである「Tech Consul」においては、過去の取引実績から各銀行のローン審査基準を設定し、登録された顧客属性から最適な金融機関と与信枠を自動的にシュミレーションしたり、手間を要する提案書類・契約書類を登録済みデータから自動出力したりすることで1契約当たりの業務時間を大幅に短縮し、結果としてARPA(アベレージレベニューパーエージェントの略で、エージェント1人当たりの売上高)を着実に上昇させています。
b.自社開発仕入れ業務支援ツールTech Supplier(テックサプライヤー)
自社開発した仕入れ物件管理システム「Tech Supplier」においては、当該システムが仕入れから売却に至る期間のみじかい過去の取扱物件情報等を教師データ(入力されたデータに対して適切な回答を出力できるよう、人工知能を訓練するためのデータ)として学習し、日々大量に発生する物件情報の中から、優良物件を推奨することで効率よく仕入れを行ったり、深層学習(脳神経回路を模して開発された機械学習アルゴリズムであるニューラルネットワークの中でも、特に回路を構成するニューロンの数が大規模なもを指す)を用いたマイソク(物件概要・物件写真・間取り図・地図などをまとめた資料)の自動識別や画像認識技術による文字情報の自動読み取りにおいてRPA活用を行ったりしています。
GA technologies(4393)の情報・業績
GA technologies-ジーエーテクノロジーズ(4393)のIPO規模は、最大で12.8億円であり、マザーズの中ではやや小型~中型の案件となります。
小型案件であればあるほど、初値リターンはよいです。
●主な株主とロックアップ状況
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
樋口 龍 | 39.97% | ○ |
合同会社GGA | 19.56% | |
株式会社GA technologies | 13.51% | ○ |
株式会社TATERU | 7.05% | ○ |
清水 雅史 | 3.87% | ○ |
佐野 比呂之 | 3.16% | |
樋口 大 | 2.94% | |
久夛良木 健 | 2.68% | 制度 |
NTTインベストメントパートナーズファンド投資事業組合 | 2.23% | 制度 |
株式会社チェンジ | 1.26% | 制度 |
渡辺 正志 | 0.95% |
●GA technologies-ジーエーテクノロジーズの業績
回次 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | 第12期 |
決算年月 | 平成25年10月 | 平成26年10月 | 平成27年10月 | 平成28年10月 | 平成29年10月 |
売上高(千円) | 179,010 | 703,722 | 3,186,950 | 5,373,624 | 9,557,609 |
経常利益又は経常損失(千円) | 60,498 | 40,671 | 103,763 | -102,099 | 336,265 |
当期純利益又は当期損失(千円) | 33,904 | 27,098 | 43,379 | -133,277 | 258,828 |
資本金(千円) | 10,000 | 10,000 | 10,000 | 100,000 | 100,000 |
発行済株式数(株) | 142 | 142 | 200,000 | 212,569 | 212,569 |
純資産額(千円) | 43,904 | 71,002 | 63,981 | 14,992 | 336,617 |
総資産額(千円) | 86,971 | 144,398 | 297,022 | 722,839 | 998,344 |
1株当たり純資産(円) | 219,522.70 | 355,014.38 | 357.44 | 4.53 | 97.48 |
1株当たり純利益又は純損失金額(円) | 169,522.70 | 135,491.68 | 220.55 | -41.38 | 77.35 |
自己資本比率(%) | 50.5 | 49.2 | 21.5 | 2.1 | 33.6 |
自己資本利益率(%) | 125.8 | 47.2 | 64.3 | - | 147.6 |
株価収益率(%) | - | - | - | - | - |
配当性向(%) | - | - | - | - | - |
営業活動CF(千円) | - | - | - | -163,620 | 467,425 |
投資活動CF(千円) | - | - | - | -95,986 | -128,516 |
財務活動CF(千円) | - | - | - | 413,947 | -162,125 |
現金等残高(千円) | - | - | - | 279,318 | 456,102 |
従業員数(名) | 17 | 23 | 36 | 72 | 109 |
●取り扱い証券会社
主幹事:SBI証券
大和証券
SMBC日興証券
みずほ証券
岡三証券
東海東京証券
岩井コスモ証券
アイザワ証券
GA technologies(4393)IPOのまとめ
業種は不動産流通プラットフォームの開発・運営でIPO的にはまずまずの人気の業種となります。
IPOの資金用途は、新規事業の開発・Renosy事業の拡大のための人件費・広告宣伝費の拡大が目的です。
上位株主にベンチャーキャピタルは存在しますが、万遍なくロックアップがかかっている状況です。
上場規模としては12.8億とやや小型~中型の案件ですが、オファリングレシオは14.1%と低め(オファリングレシオは20%以下であれば「レア度」が高いため初値の高騰につながります)で申し分ないです。
また、主幹事がSBI証券の時は、人気が高く初値が高騰するケースも多いので、是非、狙っていきたいです。
管理人の本気度
A
A:絶対ほしい
B:まあまあ欲しい
C:見送り
●ブックビルディング:7/6(金)~7/12(木)
●上場日:7/25(水)
●想定価格:2,130円
●市場:東証マザーズ
●IPO規模:最大約12.8億円でやや小型~中型案件
●オファリング・レシオ:14.1%
(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)
●取り扱い証券会社
SBI証券(主幹事)
大和証券
SMBC日興証券
みずほ証券
岡三証券
東海東京証券
岩井コスモ証券
アイザワ証券