今回ご紹介するIPO案件は、Kudan(4425)について説明していきます。
最後に、管理人の当てにならない本気度予想をしていますので、見てくださいね。
Kudan(4425)は、東証マザーズの上場予定で、想定価格3,260円となっています。
ブックビルディング期間は12月4日(火)~12月10日(月)で、上場日は12月19日(水)となります。
Kudan(4425)はどんな会社?
AP(人工知覚)は、Kudanグループが技術を提唱、研究開発している技術であります。
人間の「脳」を代替する技術であるAI(人工知能)が近年発展してきたことを受けて、長らく人間の操作や命令に従って機能するだけの存在に留まっていた機械(コンピュータやロボット)は、人間のコントロールから離れて自律的に機能する方向に向かって進化するものと考えられています。
この進化に必須な技術として、機械が判断するための「脳」であるAI(人工知能)と同等に重要となる先端技術が、周囲の状況を理解するための「眼」であり、Kudanグループが提唱、研究開発しているAP(人工知能)であります。
AP(人工知覚)は、人間の「眼」と同様に機械に高度な視覚的能力を与えるものであります。
具体的には、イメージングデバイス(例:カメラ)が取得したデータを、コンピュータプログラムによって数理的に処理し、立体感(方向・距離・大きさ)や運動感覚(位置・移動)をリアルタイムかつ緻密に出力して、記憶(データ保存された即知の知覚情報)と照合までを行う一連のソフトウエアを指します。
Kudanグループは、コンピュータビジョンと呼ばれる既存技術(2次元的処理を中心としたセンサ・画像処理の基礎技術の集合)を再構築して土台とし、そこから独自にAP(人工知覚)の技術を開発してきました。
AP(人工知覚)は、カメラが付くあらゆる機器にとって必要となる基礎技術であり、多様な次世代ソリューションに横断的に採用される基盤技術となると想定しております。
まず、広義のロボティクスとしてのあらゆる自律的な機械、すなわち産業用ロボット、家庭用ロボット、次世代モビリティ(自動車など)、飛行機器(ドローンなど)の自動制御に必須の技術となっています。
また、次世代コンピュータのユーザインターフェースとなるAR(拡張現実)、VR(仮想現実)等の空間認識に必要となります。
加えて、次世代デジタル地図やビックデータとなるダイナミックマップ(現実環境の状況が速やかに反映される動的な地図システム)やデジタルツイン(現実環境とリアルタイムに
同期した仮想空間情報)の技術基盤となるため、極めて広範な技術応用が既に見込まれております。
関連技術であるAI(人工知能)やIoT(Internet of Things)との技術統合を目下進めており、さらなる技術応用の広がりを見込んでおります。
Kudanグループは、第4期(平成30年3月期)より「Kudan SLAM」の提供を開始致しましたが、これまでの主要な実績として、以下の3つの領域にて顧客開拓してまいりました。
1.AR(拡張現実)、VR(仮想現実)の応用領域
光学センサメーカ、高額機器メーカ、MR(複合現実)グラスメーカ、通信機器メーカ、電気機器メーカ、ECプラットフォーム、コンピューターゲーム制作など
2.ロボティクス、IoT(Internet of Things)の領域
光学機器メーカ、重工・産業ロボットメーカ、電気機器メーカ、輸送機器メーカ、信号処理IPなど
3.自動車や地図向けの応用領域
自動車部品メーカ、デジタル地図会社、好感情報コンサルティング企業など
また、AP(人工知覚)の基盤技術であるSLAM、ALAM、VIO、SfMに加え、AI(人工知能)や(Internet of Things)との技術統合に向けて、Machine Perception(機能知覚)、Deep Percetpiom(深層知覚)やNeural Percetpion Network(知覚ニューラルネットワーク)に関する研究開発を行っております。
Kudan(4425)の情報・業績
Kudan(4425)のIPO上場規模は、最大で6.4億円であり、マザーズの中では小型案件となります。小型案件であればあるほど、初値リターンはよいです。
オファリング・レシオ:2.9%と激低です。(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)
●主な株主とロックアップ状況
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
大野 智弘 | 52.98% | ○ |
Jun Emi | 11.04% | 〇 |
Jone Williams | 5.40% | ○ |
飯塚 健 | 3.97% | ○ |
Net Capital Partners Limited | 2.89% | 〇 |
美澤 臣一 | 2.66% | ○ |
Ardian International Limited | 2.10% | ○ |
高橋 秀明 | 2.10% | ○ |
斉藤 誠 | 2.10% | ○ |
国際航業株式会社 | 1.82% | 制度 |
●Kudanの業績
回次 | 第1期 | 第2期 | 第3期 | 第4期 |
決算年月 | 平成27年3月 | 平成28年3月 | 平成29年3月 | 平成30年3月 |
売上高(千円) | - | 50,143 | 104,330 | 116,693 |
経常利益又は経常損失(千円) | -1,144 | 2,192 | 3,756 | -6,373 |
当期純利益又は当期損失(千円) | -1,204 | 1,604 | 1,289 | -6,874 |
資本金(千円) | 20,125 | 80,515 | 182,155 | 182,155 |
発行済株式数(株) | 26,500 | 29,855 | 32,396 | 32,396 |
純資産額(千円) | 39,045 | 161,429 | 365,999 | 359,124 |
総資産額(千円) | 39,548 | 164,115 | 388,839 | 367,675 |
1株当たり純資産(円) | 1,473.42 | 5,407.13 | 56.49 | 55.43 |
1株当たり配当額 | - | - | - | - |
1株当たり純利益又は純損失金額(円) | -59.86 | 55.33 | 0.20 | -1.06 |
自己資本比率(%) | 98.7 | 98.4 | 94.1 | 97.7 |
自己資本利益率(%) | - | 1.6 | 0.5 | - |
株価収益率(%) | - | - | - | - |
配当性向(%) | - | - | - | - |
営業活動CF(千円) | - | - | - | - |
投資活動CF(千円) | - | - | - | - |
財務活動CF(千円) | - | - | - | - |
現金等残高(千円) | - | - | - | - |
従業員数(名) | 0 | 2 | 4 | 4 |
●取り扱い証券会社
主幹事:SMBC日興証券
岡三証券・マネックス証券・大和証券・みずほ証券・エース証券・いちよし証券・丸三証券
Kudan(4425)IPOのまとめ
事業内容は、人工知覚技術の研究開発及びソフトウエアライセンスの提供で、IPOの人気キーワードである人工知能の領域に関わる業種で、IPO的にど真ん中の人気案件となります。
IPOの資金用途は、連結子会社であるKudan Limitedへの投融資資金・事業展開資金・本社移転資金に充当する予定です。
オファリング・レシオは2.9%(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)と信じられないほど激低ややで、上場規模も6.4億円で東証マザーズとしては中型です。
上位株主にはベンチャーキャピタルはありますが、ほぼロックアップがかかっている状況です。
売上も順調で、右肩上がりとなっており、IPOで人気の人工知覚関連の上場案件ということで、初値は高騰するのではないかと思います。
ただ、IPOの過密スケジュールや超大型IPOソフトバンクが同時上場となるため、どう影響するか考慮する必要はあるかと思います。
管理人的には、ソフトバンク10,000万株より、Kudanを100株欲しいです。
是非にも狙っていきたいIPO案件です。
管理人の本気度
A
A:絶対ほしい
B:まあまあ欲しい
C:見送り
●ブックビルディング:12/4(火)~12/10(月)
●上場日:12/11(火)
●想定価格:3,260円
●市場:東証マザーズ
●IPO規模:最大約6.4億円で、マザーズとしては小型案件
●オファリング・レシオ:2.9%と激低
(20%以下は「レア度」が高いため初値高騰の要因)
●取り扱い証券会社
SMBC日興証券(主幹事)・岡三証券・マネックス証券・大和証券・みずほ証券・エース証券・いちよし証券・丸三証券