勉強の習慣化は親次第

B!

よく「学習習慣が身につかない」・「自ら勉強をしない」・「宿題をやりたがらない」などの親御さんの悩みを耳にしますが、低学年の子供が自ら進んで学習をするなんてことは、よっぽど地頭がいいお子さんや学習意欲が高いお子さん以外はないのではないでしょうか?

管理人は低学年の子供の学習習慣を身につけさせるのは、親次第だと思っています。

 

地頭がよい子供は、知的好奇心が旺盛なので親の導き次第では、どんどん新しいことを学ぼうとする意欲が高いように感じます。

 

また、地頭がよい子供の親御さんは、ネットなどのブログ等を見ていると面白おかしく学習に興味を持たせるのがうまいようにも思います。

 

一方、管理人の息子のようにあまり地頭がよくない子供は、知的好奇心が少ないように感じます(管理人も含めた勉強が苦手な子を持つ親も、子供に知的好奇心を持てせるような誘導が下手なようにも思います)。

 

そのような子供に学習習慣(ここでいう学習習慣は、学校の勉強に限定させてもらいます)を身につけさせるのは、一苦労するかもしれません。

 

これが学年が進むと、さらに難しくなります。

 

できれば低学年のうちに学習習慣を身につけさせたいです。

 

学習習慣と言っても、勉強が苦手な低学年の子供が自ら進んで積極的に勉強することは難しいと思います。

 

ただし、歯磨きやお風呂と同じように学習習慣を生活の一部に溶け込ませるように導くことはできると思っています。

 

勉強しなかった日は、「なんとなく気持ち悪い感じ」・「今日は勉強していないなー」といった生活のリズムがいつもと違うことで違和感が生じる状態になっていれば「勉強することが生活の一部」になりはじめていると思います。

 

低学年のうちは、これでいいと思います。まだ、目的を持って勉強するということは年齢的に難しいと思います。

 

だからと言って、勉強する目的や意義を子供に説明しないということではありません。

 

勉強することの目的や意義を親子で話すことはとても大切です。

 

常に話しをしていることにより、子供が成長した時に学習する目的や意義が理解できるようになると思います。

 

しかし、勉強が苦手な子供が低学年の時点で長期スパンで学習する意義を見出すことは難しいです。

 

そこで短期的な目標を持たせ、学習することを生活の一部にしてしまう方が効率的だと思います。

 

管理人も息子に対し小1から「勉強することは生活の一部」になるよう誘導し、学習計画を立て取り組んでいます。

 

「勉強することが生活の一部」とするには、親の根気と一日のスケジュール管理が重要です。

 

学習の習慣化は親の役割が重要

上記でも述べたように、学習の習慣化の一つの方法として、勉強を生活の一部としてしまうことです。

 

勉強を生活の一部にするには、低学年が最初で最後のチャンスです。

 

中学年でも、勉強を生活の一部にすることは可能かもしれませんが、子供のコミュニティーもできあがりつつあるので、お子さんによっては難しいこともあります。

 

高学年になると完全に子供のコミュニティーが出来上がっているので、そこに新たに親が提案する学習習慣化対策を割り込ませるのは困難なケースが多いように思います。

 

理由は子供の生活リズムが出来上がっているためです。

 

子供の生活リズムの中に、強引に親の押し付け学習習慣対策をねじ込もうとしても、子供からの強い拒否反応にあい、最悪の場合、「勉強なんかするもんか」と意固地になってしまう可能性もあるので、高学年の子供に対して親が強烈に誘導する学習習慣化対策は止めた方がいいです。

 

ただ、低学年はまだまだ親と一緒に遊んだり・勉強したりすることが楽しい・幸せな時間と思ってもらえる時期なので、この時期に、多少強引でも学習習慣化を図ってもいいと思います。

 

この時期に多少強引でも学習習慣化ができれば、仮に勉強をしない日があったとしても、子供自身が違和感を感じ、勉強をやらなくちゃ生活のリズムが狂っちゃうという漠然とした感覚になっているはずです。

 

2になる息子は1年生から学習習慣化対策を強引にやってきましたが、勉強することが生活の一部化してきなたーと思う場面がありました。

 

息子
「今日は、学校の体育でいっぱい走って、公園でも友達と遊んだから疲れたー、お風呂入ったら寝たいなー」

 

管理人としても疲れている状態で無理に勉強しても身につかないと思い、

 

管理人
「お風呂入ったら寝るかい?」

 

息子
「でも、勉強していないから、今日はこれとこれとやったら終わりにしていい?」

 

と自ら学習内容を減らしながらも勉強することの意思表示してきました。

 

管理人
「疲れているから無理する必要はないよ」

 

息子
「これとこれだけはやるよ」

 

この発言には驚きました。

 

勉強をしなくてもいいよということを管理人が言っているにも関わらず、勉強しないことへの違和感もしくは義務感なのか、息子は勉強することを選んでいます。

 

決して、管理人に怒られることが嫌で勉強をするということではないと思います。

 

1から毎日家庭学習を継続してきたことの積み重ねで、学習習慣化(学習しないことへの違和感)が身についている感じがします。

 

学習計画が重要

学習を習慣化させるためにためにもう一つ重要なことは、学習計画を立て、子供の目に入るところに計画表を貼っておくことです。

 

低学年の内は、どのように勉強をしたらよいかわかりません。

 

塾や公文に通っている子供は、宿題が出されているので、「何日までにプリントを何枚やらなければいけない」・「問題集を何ページまで終わらせなければならない」ということが自然と身につくように誘導してくれます。

 

しかし、学習系の塾に通っていない子供に、ドリルや通信教材を渡して、「学校で習った範囲をやっておいてね」言っても、子供はやれません。

 

勉強の進め方がわからないからです。

 

そこで学習計画が重要となります。

 

初めはできるだけ細かく1日のやるべきことを決めていきます。

 

例えば、計算ドリル何ページから何ページまで、漢字プリント1枚・国語の読解問題集を音読を2回してから問題に取り組むなど、1週間ほどの学習計画を時間割のように貼っておきます。

 

慣れてきたらもう少し簡潔に書いても大丈夫です。

 

例えば、計算ドリル・漢字プリント1枚・算数文章問題などのやることが明確になっていれば大丈夫です。

 

そのうち、毎日のやるべき内容は計画表を見なくてもわかってきますのでスムーズに進められます。

 

もちろん学習量が増えてきた場合は、計画表の中に休憩時間も記載していきます。

 

勉強が苦手な息子は、休憩時間を挟まなければ集中力が続きませんので、国語(漢字)・算数(文章題)をやったら2分休憩、休憩後、国語(文章題)・算数(計算)が終わったらまた2分休憩、休憩後、国語(予習)・算数(通信教材)で終了などとしています。

 

毎日のやるべき学習内容が明確に書かれた計画表が子供の目につくところに貼ってあることで、計画表を見る→今日やるべきことを把握する→心の準備ができる→学習に取り掛かるということを毎日パターン化していくと、学習することが生活の一部になっていきます。

 

実際に現在の息子の6月に行っている計画表を上げておきます

 

●学習計画表(夜の家庭学習)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
国語:

漢字

算数:

でき太くん算数クラブ

国語:

漢字

算数:

でき太くん算数クラブ

国語:

漢字

算数:

でき太くんの算数クラブ

国語:

漢字

算数:

でき太くん算数クラブ

漢字:

漢字

算数:

でき太くん算数クラブ

国語:

漢字

算数:

でき太くん算数クラブ

国語:

漢字

算数:

でき太くん算数クラブ

2分休憩 2分休憩 2分休憩 2分休憩 2分休憩 2分休憩 2分休憩
算数:

予習プリント(自作)

国語:

長文読解

算数:

予習プリント(自作)

国語:

長文読解

算数:

予習プリント(自作)

算数:

算数ラボ

算数:

予習プリント(自作)

国語:

長文読解

算数:

予習プリント(自作)

国語:

長文読解

算数:

予習プリント(自作)

国語:

長文読解

算数:

予習プリント(自作)

国語:

長文読解

2分休憩 2分休憩 2分休憩 2分休憩 2分休憩 2休憩 2分休憩
算数:

文章問題

国語:

文法

算数:

文章問題

国語:

文法

算数:

文章問題

算数:

文章問題

国語:

文法

算数:

文章問題

国語:

文法

算数:

文章問題

国語:

文法

算数:

文章問題

国語:

文法

2分休憩 2分休憩
算数:

算数ラボ

算数:

算数ラボ

1週間の学習計画は上記のような感じで進めています。

 

水曜日は習い事があり、帰宅時間が遅いので、内容は他の曜日と異なります。

 

基本的に国語と算数を1セットで取り組み、内容を変えながら3セット学習する感じです。

 

1セット終わったら2分休憩し、その日の集中力により40分から1時間で終わるようなレベルでドリルや問題集・自作プリントに取り組んでいます。

 

国語は、漢字・文章読解・文法、算数は文章問題・通信教材・予習に取り組んでいます。計算は学校から帰宅後に宿題の一環に計算カードの取り組みがあるので夜の学習では省いています。

 

この学習量が勉強が苦手な小2にとって多いか少ないかはわかりません。

 

小1から家庭学習を毎日続けており、現在はこれくらいの学習量が息子には適している感じです。

 

量よりどのような内容に取り組むかが重要だと思うので、子供のレベルに合ったドリル・問題集選びも重要になってきます。

 

ドリル・問題集選びは必ず親が目を通してから選んでください。

 

低学年の内は、家庭学習する際にできるだけ近くで見守ってあげてください。

 

子供の学習を見守ることで、子供の躓きポイントがリアルタイムでわかり、今後の強化しなければいけない学習ポイントが見えてきます。

 

苦手ポイントがわかれば対応策も準備できます。

 

また、現在の子供の集中力がどれくらい続くのかもわかるので、学習量も調整しやすくなります。

 

ドリルや問題集・通信教材を渡しっぱなしで「勉強をしなさい」だけでは、いつまでも学習習慣は身に付きません。

 

低学年の間は、学習習慣を身につけさせるための親の役割は重要です。

 

学習計画を立て、教材を選び、できれば可能な限り学習を進める際は子供のそばにいてあげてください。

 

子供にとっては親がそばにいることで安心感があり、親と一緒に共有する時間が嬉しいものです。

 

まとめ

現在小2の息子は、勉強することが生活の一部とすることで学習習慣化はうまく機能しています。

 

親子でスケジュール管理をしていますが、息子もそれに従っています。

 

しかし、この方法がいつまでうまくいくかはわかりません。

 

中学年あるいは高学年になるとうまく機能しない場合もあるかもしれませんが、その時は、また別の方法を考えていきます。

 

素直な低学年の内に勉強が苦手な子供は、学習習慣を生活の一部とするのも一つの方法だと思いますので、勉強をしないことで悩んでいる親御さんがいれば試してみてください。

 

ただし、親も継続していなかければいけないので大変です。

 

あらかじめ決めた家庭学習をしない日以外は、学習計画に沿って進めていきます。もし、子供が気分がのっていない場合でも数分でもいいので必ず家庭学習に取り組みます。

 

イベントがあっても決められた家庭学習休止日以外は、やり続けます。

 

行事があったら勉強しなくてもいいんだという前例を作ると、子供はそういうものだと思ってしまいます。

 

逆にどんな時でも、勉強はするものだということを徹底していくと、それが普通の生活になります。

 

そしてもっとも重要なことは、親の継続力です。

 

低学年のうちは、子供の意思も多少関係しますが、親主導で、毎日の家庭学習を促していくことが大半なので、親の気分や都合で家庭学習をやる日・やらない日を作らないことがもっとも重要です。

 

親の都合で家庭学習する日・しない日を作るのは絶対にNGです。

 

毎日、家庭学習を見るのは大変だなーと思うかもしれませんが、3ヵ月とにかく頑張って続けると親も家庭学習のリズムがつかめてきます。

 

管理人も仕事で疲れた日は、「今日は、家庭学習を見るのは面倒だなー」と思うこともありましたが、何とか乗り越え、3ヵ月程たつと、子供と家庭学習に取り組むことが日常生活の一部になっていました。

 

学習習慣を身につけることは、実は子供だけでなく、親も毎日続けることが重要だと思っています。

 

 

最新の記事はこちらから