小2の漢字学習も何とか終わることができました。
1年生の3学期から2年生の漢字学習を始めました。
2年生で習得する漢字は1年生の倍になるので、覚えの悪い息子は早めの1年生の3学期から2年生の漢字学習を開始しました。
現在は2年生の間違いやすい漢字の復習に取り組みつつ3学期より3年生の漢字にも取り組んでいます。
2年生の漢字の読み書きは、ほぼ問題ない程度になんとかなりましたが、3年生に覚えなければいけない漢字は200字になり、2年生より増え覚えずらそうな漢字も多いです。
これは壁になりそうな予感がするので、対策を見直したいと思いました。
2年生の時は、1年生で習った漢字の組み合わせを意識して覚えていきました。
1年生の漢字の組み合わせだけで半分以上の2年生の漢字を習得することができるので、意外とスムーズに覚えれます。
ただし、この組み合わせ(パーツに分ける)を探すのが手間です。
それでも息子のためにという思いでパーツ分けしていきました。
しかし、まだ半分の漢字しか覚えたことにしかならないので、もう半分はゴロで覚えることにしました。
ゴロ合わせは「下村式の唱えて書く漢字練習ノート」が使いやす方だったので活用しました。
ただ、しっくりこないゴロ合わせもあり覚えるのに苦労した漢字もあったのも事実です。
3年生の漢字も「パーツの組み合わせ探し」と「ゴロ合わせ」で学習していくことへの手間と難易度を考えると管理人はちょっと憂鬱になっていました。
そんな時、何となくネットで「小3漢字の覚え方」などと検索していると、目からうろこの漢字の学習法に出会いました。
結論から言うと「ミチムラ式漢字学習法」です。
道村先生の「唱えて覚える漢字指導法」という書籍と「道村式漢字カード」を使って学習していきます。
漢字カードだけでも学習は進めれますが、書籍の「唱えて覚える漢字指導法」を読んでから漢字カードを活用する方が効果的だと思いました。
まずはじっくり書籍を読んでほしいです。
この本に書かれていることこそ管理人が漢字の学習法で取り入れたかった方法です。
ぼんやりとこういう学習方法が漢字の習得にはいいだろうなーと思っていたことが、しっかりと理論立てて書かれていました。
書籍の内容について少し触れたいと思います。
漢字は書いて覚えるのが本当に正しい?
昔から「漢字は書いてい覚えるもの」・「繰り返し書くことで身につく」というのが定番です。
漢字の宿題もほとんどの子供が「面倒くさい」と思いながら、「やっつけ仕事的作業で取り組んでいるのではないでしょうか?」
中には「漢字が好き、得意だよ」と言ってまじめに取り組む子もいますが、それはコツコツ地道な作業が好きな子か、その作業に耐えられる子、あるいは、その作業の中に自分なりの応用力を効かせられる一握りの子たちです。
道村先生は、ほとんどの子供が従来の書いて覚える学習法である宿題が漢字嫌いになっていると考えています。
漢字をひたすら書かせて覚える方法が「子供達が喜んで受け入れているのか?」・「子供達の意欲や関心との間に大きな差があるのではないか?」・「もっと効率的な学習方法があるのではないか?」ということで、漢字のおもしろさや奥深さの本日に迫る学習法を考えたのが「唱えて覚える漢字指導法」に書かれています。
著書では、道村先生が盲学校で視覚障碍者に、どのようにしたら漢字を習得できるか試行錯誤し中学校までの漢字習得が可能な教材を完成させました。
これにより視覚障碍者もスムーズにわかりやすく学べるようになりました。
その後、道村先生は小学校に転勤となり視覚障碍者の漢字学習法のノウハウを活用しで漢字嫌いの子供たちに学習指導していった具体的なエピソードが書かれています。
道村先生の「唱えて覚える漢字指導法」は学校の先生用に作られた書籍ですが、親である私たちも十分参考になるので、漢字学習法に迷っている親御さんには読んでほしいです。
4年生以降にがくんと落ちる漢字習得
漢字の習得率に長い教師生活だった道村先生のデータが興味深いです。
1年生はほんとんど子供が漢字習得できます。2年生になると漢字数や画数も増えますがそれでも80%くらいの子供が習得できます。
3年生あたりから混乱し始めます。
同じ部品を使った漢字が多くなり、似た字が増えるからです。習得率も60%~70%になります。
またこの時期くらいから堂々と「漢字が苦手だ」という子供が増えてきます。コツコツと漢字練習することに飽きてくる子供が増えます。
4年生になるとその傾向はさらに顕著で、よく似た漢字も多く混乱してきます。習得率は50%~60%くらいになってきます。
5・6年生になると習得率は更に悪化し50%台のクラスが続出するようです。
5年生で漢字のレベルも急にレベルアップした印象になり、完全にあきらめる子供も増えていく傾向のようです。
道村式の真骨頂「漢字は部品でできている」
道村先生は、漢字を構成している部分を部品と呼んでいます。漢字カードの教材にも部品は登場します。
また、それ以上分解することができない漢字を基本漢字と呼んでいます。
「部品」と「基本漢字」を活用して漢字習得を進めていくのが道村式です。
1年生・2年生は基本漢字が多いのでしっかり覚えなければいけません。2・3年生では初出部位品が多くなります。
しかし、4年生以降では、基本漢字や初出部品の登場は極端に少なくなります。
4年生以降に習得する漢字は、低学年で登場した基本漢字と部品の組み合わせで構成されているのです。
このことを整理しながら漢字学習に取り組むと驚くべきスムーズさで漢字を覚えることができます。
そこで何としても3年生までの漢字をしっかり身につけ、4年生以降の漢字習得率の低下防止に努めたいです。
まとめ
道村式の漢字習得について簡単に触れましたが、管理人が紹介したことはごく一部です。
道村式の漢字学習は、「唱えて覚える漢字学習」の究極版だと思います。
2年生までは「下村式の唱えて書く漢字学習ノート」を使っていましたが、3年生の漢字習得からは「道村式の唱えて覚える漢字指導」の本と「道村式漢字カード」で学習しています。
できれば1年生の頃に「道村式の漢字学習」に出会いたかったです。
ちなみに2年生の漢字はすでに習得しましたが、道村式の漢字カード2年生にも購入し、確認していきました。
道村先生は漢字の読みの重要性についても解説しています。
音読み・訓読みどちらもできることが望ましいということを言っています。
学校では教科書に出てきた読み方しか習いませんが、それでは学年が上がるにつれ読めない漢字が増えていきます。
特に中学生になると小学校6年生までに登場した漢字は、音読み・訓読みどちらも習得していることを前提で授業が進むので、教科書に登場しない読み方も今のうちからしっかり学習することで、中学の漢字もスムーズに習得できるということにも道村先生はふれています。
実際に道村先生の教材を使った管理人の感想について述べていきます。
息子は2年生の冬休みから道村式漢字カードで3年生の漢字学習をしています。
今までの漢字学習より格段に覚える速度があがり、音読み・訓読みもマスターできています。
それでも、前に覚えた漢字は忘れてしまうので、繰り返し唱えていく必要があると思います。
繰り返す場合も、繰り返し書かせるわけではなく、繰り返し唱えるだけなので、息子もそれほど苦になっている様子ではありませんでした。
また、忘れた漢字も部品やパーツを組み合わせて覚えているので、ヒントだけで思い出すことが多いです。記憶維持率が高いように感じます。
このように勉強が得意ではない息子でも今までの漢字学習よりかなりスムーズに漢字習得できているので、どの子供にも適応できる学習教材だと思います。
「唱えて覚える漢字指導法」は親がしっかり読み、子供と学習する教材は「道村式漢字カード」をお使いください。