勉強が苦手な小1文章読解の学習を進め方について述べていきたいと思います。
息子の2学期国語の取り組みは、①1年生で習う漢字を2学期中にすべてマスターする②言葉の決まりや語彙を増やす③文章読解の訓練です。
漢字の習得・語彙や言葉の決まりを学ぶというところは、順調にいっていますが、文章読解がなかなか苦戦しています。
元々、読書をほとんどしないので、活字を読み理解することは苦戦するだろうなーという感じはありました。
「少しでも活字に慣れ親しんでほしい」・「本文内容を読み取り、考える癖をつけてほしい」という考えから、読書の代わりに1学期より文章読解ドリルに取り組んできました。
文章に慣れるため文章読解ドリルに取り組む
本当は読書をしてほしいという思いはありますが、無理にさせても読書嫌いになってしまうので、強要はしていません。
2学期になっても読書に興味を持つということはなく、学校の宿題である本読み以外は、ほとんど読書はしていません。
なので2学期も「活字に慣れる」・「本文内容を読み取る」という訓練はドリルだけの状況です。
読書をしないので、ドリルに取り組むことが最低限のノルマとしていますが、そこで問題になってきたのが、息子のレベルに合ったドリルが中々見つからないという現状です。
1学期の時は、公文と学研の文章読解に取り組み、夏休みは学研のおはなしドリルに取り組み、2学期からはハイレベ幼児こくご3(ハイレベ小1読解力はまだまだ難しくできません。しかし、幼児といっても読解が苦手な小1にはちょうどよいレベルかと思います)に取り組みました。
ここまでは、順調だったのですが、基本のドリルより少し難易度が上がった文章読解ドリルが中々ありません。
ハイレベ幼児読解の後に、学研毎日のドリル小1長文読解に取り組んでいたのですが、取り組んでいくうちに、難易度が息子のレベルを超えていると感じました。
息子自身も、少し嫌気がさしている兆候が見受けられたので、このままでは、学習意欲の低下につながるので、もう少しレベルの低いドリルをさがしているのですが、中々、見つかりません。
書店やネットで息子のレベルに合ったドリルを探したのですが、中々、納得のいくドリルが見つかりませんでした。
そこで、いったん難易度を下げて、息子の意欲の回復をはかりたいと思い、陰山英男の朝5分間ドリル文章読解を1日3ページづつ取り組み、リハビリをすることにしました。
あくまでもリハビリのためなので、また軌道にのってきたら陰山英男先生の朝5分館ドリル文章読解は中止します。
中止する理由は、内容や設問が簡単過ぎるため、考えて設問に答える練習にならないからです。
このドリルの位置づけは、息子が行き詰まった時に、取り組むことで自信を取り戻す役割なので、日々の学習にはあまり使えません。
学年の初めに取り組むのであれば有効かもしれませんが、2学期終盤にメインで取り組むには、心もとない教材です。
そもそもこのドリルは、朝のスキマ時間に取り組むための教材として制作されているので、メイン教材としては不向きです。
朝5分ドリルで軌道になってきた後は、国語読解習熟プリント小1・公文の小1文だい総復習ドリル・30日基本トレーニング読解力12級に取り組んでいきます。
最終的には、途中にしている学研毎日のドリル小1長文読解・はなまるリトル1年生国語を1年生春休みごろまでに取り組めたらと思っています。
文章読解はすべての学習の基本
なぜ、これほど文書読解にこだわるかというと、文章読解は国語のみだけではなく、普段の授業の理解・人の話の理解・さらには算数の設問解釈・算数文章問題など、すべてにおいて、文章読解力が必要とされます。
管理人的には、もっとも重要な学習だと位置づけています。
計算や漢字ではあれば、演習を重ねるとある程度できるようになっていきますが、文章内容を整理し理解することは、勉強が苦手な子供にとってはかなり難易度が高い作業です。
文章読解力は、すぐに結果がでるものではありませんが、1年生のうちからやっておかなければ高学年になり、より複雑な文章になってくると手も足も出ない状況になりかねません。
今は結果を求めずに、コツコツとドリルや問題集に取り組むことを積み重ねていくしかないと思っています。
読書をしない息子にとって、文章に触れる機会は、ドリルや問題集しかないので、できるだけ色々なパターンの文章に触れてもらいたいと考えています。
読書に比べ文章読解ドリルで、国語力を養うのには不安もありますが、文章読解ドリルや問題集に取り組むメリットもあります。
メリットは、文章をどれだけ理解できているか設問によって確認できるというところが読書にはないメリットです。また、文章問題になれるというメリットもあります。
文章読解ドリル・問題集を選ぶポイント
文章読解ドリルや問題集選びのポイントは、難しすぎず簡単すぎずというレベルがベストだと思います。
自分の子供のレベルを確認し、適したドリルを提供することは親の務めだと思っています。
管理人が息子のレベルを確認する方法をあげていきます。
文字を辿っているだけの音読だとすると、そのドリルのレベルは子供のキャパを越えています。
初見の文章なのでゆっくり音読してもかまいません。しかし、音読の際に、文章を文節で区切って読めているか確認し、文節として捉えることができているのであればちょうどよいレベルだと思います。
スラスラ設問が解けてしまうレベルのドリルや問題集では、その子供にとって簡単過ぎるレベルだと思います。
8割は正解でき、じっくり考え不明な点はヒントを出すと解答できるレベルが最適かと思います。
子供により、1回あたりの文章読解ドリルに取り組める量には、かなり差があると思います。
長すぎると文章を見ただけでやる気をなくす子供もいます(ちなみに管理人の息子は、文章量が多かったり、挿絵がないとテンションがダダ下がりで、集中できません)。
読書並みの文章量をこなそうと思い、かなりの長文となる問題集に取り組ませることで、余計に文章読解に対する嫌悪感を増長させるおそれがあるので、親は注意深くドリル・問題集を選ばなければなりません。
初めから難易度が高いドリル等を選ばず、簡単なものからスモールステップアップしていくと無理なく取り組めます。
管理人息子は、陰山英男先生の朝5分ドリル文章読解を1日に3ページづつ取り組んでいましたが、1ページあたり5分かからない文章内容なので、非常に取り組みやすいです。
文章量が少ないので、これだけやったら終われるというのが目に見えてわかるので、文章問題が苦手な息子にとっては、文章読解に嫌気がさしている時期に取り組むことで、また、自信とやる気を回復させるのにちょうどよかったです。
ただし、設問レベルは、考察するような内容にはなっていません。
息子は都道府県など地理的が好きなので、学研のおはなしドリル都道府県のおはなしを夏休みに取り組みました。
文章の内容は、息子にとっては少し難しい内容でしたが、興味のあるジャンルで、しかも1ページ読み切りなので、取り組みやすかったです。
好きなジャンルなので、都道府県について書いた本を読書させてもよさそうですが、やはり短い文章で1ページで終われるという達成感があるドリルの方が、息子には向いているようでした。
この学研のおはなしドリルシリーズは、色々なジャンルがあるので、お子様に合ったテーマのドリルがみつかるかもしれませんので、オススメです。
息子は幼い部分があり、キャラクターやシールなどがあるとかなりテンションがあがります。
ハイレベ幼児国語3の取り組みの際も、問題集には恐竜キャラが付いており、レベル別に恐竜も卵から大人の恐竜へと変化していきます。
それが息子のツボだったらしく、毎日、楽しく取り組めました。
シールでも挿絵でも、何でもいいので子供の興味を引くキャラなどを利用して、ドリル・問題集に取り組むのも一つの手だと思います。
まとめ
文章読解は、すべての学習の基本だと思っています。
特に低学年は、読解力がなければ、算数の文章問題も解くことができません。
ゆえに、読書は非常に重要な位置づけとなりますが、管理人の息子のように全く読書をしない子供の場合、活字に触れる機会がほとんどないため、致命傷となります。
そこで、読書の代わりにはなりませんが、少しでも文章読解力をあげるために、ドリルや問題集に取り組むというのも一つの手段だと考えました。
しかし、子供のレベルに合ったドリルや問題集を見つけるのは、低学年の内は、親がかなり吟味し、選んでいく必要があります。
普段の家庭学習で子供のレベルを見極め、実際に使用するドリルや問題集を親の目で確認してから取り組ませるようにしなければなりません。
口コミの評判だけでドリル・問題集選びを決定するのは非常に危険です。
万が一、子供のレベルに合っていないドリル・問題集に取り組むと、文章を見ただけで拒絶反応を起こしてしまい、そのまま文章読解に苦手意識を持ってしまうおそれがあります。
それゆえに、ドリル・問題集選びは、時間をかけて親がしっかりと見極め、また、子供が取り組み始めた後も、レベルが合っているか確認する必要もあります。
レベルが合っていないと判断した時は、そのドリルが途中でも中止し、違うドリルを探します。
中止したドリルもそのうち取り組める時期がくるので、やり切ってから次のドリルに移行するということにこだわる必要はないと思います。
いつか読書に興味をもってほしいと思いますが、それまでに活字に触れることを何もしないというのはまずいです。
読書をしない子供は、何もしないより少しでも活字に触れる機会になるドリル・問題集への取り組みは重要になってきます。
最後に、勉強苦手な息子が実際に取り組んだ読解ドリル・問題集、今後取り組む予定のドリル問題集をレベル別に分けてみました。
ドリル・問題集に実際に取り組んだ感想や中身の感想を管理人なりに分析しましたので、購入する際の参考にしてみてください。
標準レベル(文章をしっかり理解し、設問を考察しながら解いてみる)
標準+α(文章の内容が少し難しい表現になっている)
発展レベル(管理人の息子は1年生時は取り組みません)
レベル・内容的には公文でも学研でもどちもよいドリルだと思うので、あとは好みだと思います。
ただ、2学期以降に言葉の決まりの教材としては利用するには、あまりにも簡単な内容となっています。
レイアウトも大きく、文章が途中で途切れて次の行にいくということはないので、子供にとっても読みやすい文章となっています。
レイアウトは、上部に文章で下部が設問となっています。
このドリルは、文章を読む・活字に慣れるということを目的に利用するとよいと思います。短い文章で完結おり、我が家の息子のように読書を全くしない子供でも取り組めたので、大概のお子さんは取り組めると思います。
学研シリーズの中では、少し難しい内容となっている文章読解です。
このレベルをしっかり取り組むことができれば、勉強が苦手な子供としては、1年生の文章読解は合格点かと思います。
四谷大塚のドリルなので、難しいかなーと思いましたが、難問がたくさんという訳ではなく、基礎問題・練習問題・発展問題と単元ごとにレベルが分かれており、基礎・練習問題のレベルは、標準的な良問となっています。
Z会グレードアップ国語の読解です。
息子はZ会グレードアップシリーズの算数も取り組んでいます。
算数は教科書+αの内容だったので、国語の読解もそのレベルかと勝手に思っており、3学期終了後より取り組みました。
取り組んでみた感想ですが、「えっ?グレードアップなのに簡単」という印象です。
文章の内容も設問レベルも標準レベルです。
正直、グレードアップということで構えていましたが、いい意味で拍子抜けしました。
簡単といっても内容は非常に良問です。
1年生でマスターすべきことを網羅された内容で、さすがZ会です。
3学期終了時に開始したので、息子の年齢的な成長の影響もあり、躓くことなくスムーズに終了することができました。
勉強が苦手な子供でも十分取り組める内容です。
1日1ページ取り組むと30日で終われる内容です。
学研の毎日のドリル長文読解などに比べると、文章の内容が少し難しいので標準+αとしました。このレベルがしっかり解けるようであれば、1年生レベル以上の語彙力と読解力があると思います。
このレベルが難しいようであれば、2年生になったら取り組むのもありだと思います。設問自体は難しくないので、難しい内容の本文に挑戦するということではいいかもしれません。
管理人の息子は、応用レベルの文章読解は取り組まない予定です。というより、時間的に標準問題の取り組みが終わるころには2年生になっています。
2年生時に、1年生の応用レベルのドリル・問題集に取り組むのは有りだと思っているので、2年生の取り組みがはじまりましたら、どのようなドリル・問題集があるか探してご紹介します。
何冊もドリルや問題集に取り組んでいるなーと思うかもしれませんが、管理人の息子は読書をしないので、「少しでも活字に慣れさせる」・「音読させる」・「文章に触れさせる」ということが目的なので、読書するお子さんに比べると圧倒的に文字に触れている量は少ないです。
ドリル・問題集に取り組むメリットは、読んだ文章の理解度を設問によって計れることです。
また、レベル別に色々なドリル・問題集があるので、そのレベルに応じた文章内容を読むことになるので、知らず知らずに少しづつ難しい文章を読めるようになっていることがメリットです。
しかし、国語力を育むには、やはり読書に勝るものはないと思っているので、できるだけ読書に取り組めるように促していきたいと思っています。
管理人の息子と同じように読書にあまり興味を示さない場合は、ドリル・問題集で活字に触れてみるというのも一つの手段だと思いますよ。