子供と学習しているとどうしても算数に力を入れがちになり、国語の学習がおろそかになってしまうケースが多いのではないでしょうか?
算数は取り組んだだけ成果が目に見えてわかりますが、国語の学習成果は漢字以外わかりずらい部分があります。
また、「国語はどのような学習をしたらよいのか?」など国語の学習法を確立させるのが難しいことも国語学習の取り組みがおろそかになってしまう原因の一つだと考えます。
特に低学年だと子供により語彙力に差があるので、自学年の学習が必ずしも自分の子供に合うとは限らないため、ますます国語学習の確立が難しくなります。
実際に低学年用の国語のドリルや問題集を見ても、優れた教材は算数に比べ少ないと感じます。
また、子供の国語力を計る指標がないのもどう勉強してよいかわからない原因の一つだと思います。
しかし、国語の学習は、国語だけに留まらず他の科目にも大いに影響を及ぼします。
例えば、低学年の算数文章問題などは、ほぼ国語力のような気もします。
もちろん計算力は必要となりますが、文章問題で何を問われているのかがはっきり理解できれば低学年レベルの算数であれば解くことができます。
教科書+αの算数文章問題は、出てきた数字を単純に足したり引いたりしても解答を導けない問題も多いです。
しかし、難しいと思われる問題でも何を問われているのかということがわかれば、たし算・ひき算を駆使していけば解ける問題ばかりです。
算数独特の言い回しをしっかり読み取って整理し何を問われているのかわかってしまえば難しい問題はほとんどありません。
計算が早くできても、文章を読み取り整理する力がなければ算数文章問題はいつまでたっても解くことができません。
では「文章を読み取る力」・「文章を整理する力」は算数力なのかというと、どちらかというと国語力に左右される部分が大きいように思います。
そういった意味で、国語力を養うことはすべての教科に通じる部分があるので、国語の学習にも力を入れていかなければなりません。
では実際に、国語はどのような学習をしていったらよいか?漢字以外の国語の学習は、皆さんはどういった学習をしているのでしょうか?
中学受験をされる方や地頭がよいお子さんを持つ親御さんのブログなどを拝見していると、算数に関しては勉強法や使用しているドリルや問題集などについて書かれていることは多いですが、国語に関する情報が少ないです。
また、そもそもですが、中学受験されるお子さんや地頭がよいお子さんの学習法や使用している問題集はレベルが高すぎて息子にはあまり参考になりません。
ただし、学習に対する姿勢や親御さんの関わり方などは非常に勉強になるので参考にさせてもらっていますが、具体的な学習法はちょっとレベルが違います。
息子のように現時点では、あまり学習能力が高くなくても、中学受験せず将来的に上位公立校や大学を目指す子供はどういった国語の学習をしていったらよいか自分なりに考えるしかありません。
息子の国語対策
●親子の会話
語彙力は親子の会話が重要だと思います。
今更ですが、赤ちゃんの時からできるだけ話しかけるところからはじめ、なるべく子供が話していることに耳を傾け会話していくことが大切だと思っています。
大人にとってはくだらない内容のことでも、子供は必死に伝えようと思って話しかけてきます。
「えっと、あのー」と一生懸命に考えながら話してきます。
話の途中で親が先回りして、子供の言いたいことを拾うのはよくありません。
つたない会話能力でも、最後まで自分の言いたいことを伝えることで、だんだんと会話能力も高まり、自分なりにどのように話せば人に伝わるか学習していきます。
このようなことを繰り返すことで、会話能力・語彙力が少しずつ高まってくるので、忙しくてもしっかり子供の発言には耳を傾けていくようにしていました。
そのことが影響しているのか、息子はおしゃべりで、わりと語彙力もある方です。
●TV
TVを見せることは全く悪いことだとは思っていません。
息子は情報番組が好きで時々見ていますが、番組内で自分の興味ある事件やニュースを扱っている時に使われている言葉などを吸収し、管理人もビックリすることもあるのですが、会話の中でいつ覚えたのか難しい表現を取り入れていることもあります。
また、天気予報なども好きらしく、台風の勢力がどーのとか、今日の最高気温がどーのとか、熱く語ってきます。
息子の場合は、TV番組で使われている言葉をうまく吸収し、それを実際の会話の中で使用することで語彙が増えているように感じます。
TVは、紙面で語彙を学ぶより、実際に会話で使っている言葉なので、どのような時にこの言葉を使ったらよいかわかりやすいのだと思います。
●読書
国語の学習といえば、「読書」は重要と考えるのは普通です。
しかし、この普通が難しいです。
息子の読書といえば、毎日の宿題である教科書の音読と夏休み・冬休み・春休みなどの課題である読書をしぶしぶ取り組む程度です。
現時点ではまだ素直なので、宿題はやらなければいけないことだと思っているので、宿題の音読等には取り組んでいる状態ですが、本来、読書は人から強制されてするものではありません。
おもしろいから本を読む・知りたいから図鑑や辞書で調べるなど、自らの欲求を満たすために本を読むもので、親から言われて読書してもただ文字を追っているだけになってしまい、読書の本来の意味があまりないように思います。
しかし、全く読書しなければ、いつまでも読書に興味を示すことがないと思うので、最低限学校の宿題の音読は続けてほしいです。
夏休み・冬休みの読書課題は、いつも学研のおはなしドリルシリーズを使用しています。
宿題はやらなければいけないと思っている息子なので、この長期休みを利用し、息子の興味のあるジャンルのおはなしシリーズを息子と一緒に書店で選び取り組みました。
おはなしシリーズは、読書嫌いの息子でもスムーズに取り組めました。
その要因として、見開き1ページでお話が完結するので読みやすいということと、強制的な読書だが、自分が興味あるジャンルであるということで、休み期間中は毎日続けることができました。
しかし、休みが終わると一切取り組みませんでした。
息子の中では、読書は宿題なので休み期間中はがんばって取り組んだが、別に読みたくて読んでいたわけではないので終了ということらしいです。
親としてはせっかく続けてきたんだから、このまま継続したらよいのにと思いますが、ここで無理にやらせても読書嫌いになってしまうので諦めます。
しかし、1年生の春休みごろからコロナ休校もあり自宅にいることが増えたためか、自分の好きなジャンルの図鑑や雑誌・マンガを少し見ていることが増えてきたので、少しずつですが自分の意志で読書に興味を持つようになってきたのかなと感じます。
読書から得られるものはたくさんあり、国語力にもつながるので、読書に関してはゆっくり見守りたいです。
ちなみに、寝る前の読み聞かせは小2の現在も続けています。
読み聞かせは大好きなので、息子が拒絶するまで続けていきます。
読み聞かせで使用ている本は童話でもマンガでも息子の興味あるジャンルから管理人がピックアップした本を使用しています。
●読解ドリル・問題集の活用
読書習慣がない息子に、文章から内容を読み解くための訓練をするために、1年生の頃から読解問題の取り組みに力を入れています。
読書は、親から言われて強制的にさせて読書嫌いになってしまっては困るので、ドリルや問題集の取り組むことで少しでも文章に触れるようにしています。
問いに答えるには、文章を読むしかないので必然的に、毎日少しずつ読書していることになります。
文章を読む際は必ず音読するという約束をして取り組んでいます。
文章の内容や語彙を理解しているかは音読しなけければわかりません。
音読は、文字を追っているだけか理解しながら読んでいるか一発でわかります。
息子の得意なジャンルと不得意なジャンルが音読を通じ見えてきました。
物語や詩は理解しながら読んでいますが、説明文は文字を追っているケースが多いです。
説明文は自分の知らないことを説明されているので、初めて聞く言葉が多いため、たどたどしい音読になります。
毎日、初見の文章を読むことで、理解しながら読み取ろうとする力がついてくるはずです(いずれ・・・・)。
今のところは、まだ初見の文章を読み取る力はついていませんが、続ける意味があると思って取り組んでいます。
ここで重要なのが、ドリル・問題集選びです。
子供のレベルに合ったドリル・問題集を選ばなければ、ただの苦行になってしまい、あまり力がつきません。
レベルというのは、設問レベルではなく、本文内容のレベルが子供が理解できるかどうかだと思っています。
あまり難しすぎても簡単過ぎてもダメです。
1度読んでも完全に理解できなくても2度ほど読むと理解できるくらいのレベルがいいと思っています。
●作文
1年生の時から時々不定期に作文学習をしていましたが、2年生2学期から土・日は必ず作文に取り組むようにしています。
作文学習として、通信の添削も検討しましたが、ボリュームが多いため、他の学習する時間にも影響してくるため断念しました。
本当は取り組みたい魅力的な通信がたくさんありました。
作文の通信は、通信教材の一環で取り入れている会社もありますが、管理人的には、作文専門の通信教材がいいと思っています。
長年作文のみに特化して教材やシステムを構築しているので、色々な教科の通信教材を扱っている会社より専門性があります。
また、添削するするスタッフも作文のみを取り扱うので、1教科にかけ労力も異なり、より細かく専門的に添削できるのではないかと思っています。
一応、管理人が検討した作文添削通信は、「ブンブンどりむ」・「言葉の森」・「作文小論文専門学院」・「ノゾミワーズ」です。
どの通信も作文専門なので、作文学習に力を入れたいご家庭は検討してみる価値があると思います。
正直、この4つの作文通信学習であればどれもすばらしいと思いますよ。
管理人も一度は作文添削通信を本気で考え、低学年のうちに作文力を定着させたいと思いました。
ブンブンどりむ
あまり難しくてもやる気がなくなってしまうので、楽しくできる教材という意味では、4つの作文通信の中では、「ブンブンどりむ」が低学年は取り組みやすいと感じました。
実際にブンブンどりむの無料体験キッドを申し込み、中身を見た感想は、カラフルでキャラクターも多く登場し、マンガ調の解説なので、低学年の子供は非常に食いつきやすいと思います。
月2回の添削を送ることになっているので、ボリューム的にもちょうどよいかなーと思います。
ちなみに監修はTVでよく見かける明治大学教授の齋藤孝先生です。
齋藤先生の話し方も好きですが、管理人的にはなるほどと思う意見も多く非常に勉強になる先生の一人だと思っています。
ブンブンどりむが気になる方は、無料お試しキッドがありますので、是非、利用してみてください。
夏休みの読書感想文の取り組み方も取り扱いしています。
「書く力」「考える力」が子どもの未来をひらく!
小学生向け作文通信教育講座「ブンブンどりむ」
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言葉の森
一方、がっちりやっていこうと思う場合は、「言葉の森」かなーと思います。
HPを読んでいくと、作文の重要性や作文から他の強化への影響など、学習の根本について書かれおり、かなり共感できる部分があり魅力的です。
月4回、作文を送ります。
マンツーマンの指導なのでしっかり力がつきそうです。
ただ、作文学習にかかる時間が多くなるような感じがしましたが、実際に試してみたわけではないので、気になる方はご自身で問い合わせてみてください。
息子の作文取り組み
我が家は作文添削通信を断念したため、家でできる取り組みをしています。
絵カードを見て、そこから作文を書くということを取り組んでいます。
この学習は、息子は大好きです。
想像力というか妄想力が激しいので、おもしろおかしく文章を作ることが大好きです。
まじめな文章というより、おちを作る感じの作文となっており、中々おもしろい発想だと思っています。
作文を見る際に、管理人が注意していることは、文章の構成や主語・述語など一切口出ししないことしています。
息子が唯一おもしろがっている学習なので、あまり決まり事を増やしたり、文章の構成について口うるさく言って、やる気がなくなってしまうのは避けたいためです。
今は、ただ書くということだけでいいと思っています。
息子から文章の初めは1マスあけた方がいいだよね?と聞かれた時は、初めも1マスあけるけど段落で1マスあけるともっと見やすいよなどのアドバイスをします。
このように聞かれた時だけアドバイスすることで、息子も素直に管理人の意見を聞いてくれるので、今はこのスタイルで学習を見守りたいです。
現在使用している教材は、外国人向けの日本語学習に使用する絵カードを利用しています。
本来の使い方は、外国人が日本語を学ぶために開発された教材だと思いますが、これが非常に使いやすく重宝しています。
色々な場面設定の絵カードがあるので、作文を作る絵でのテーマが簡単に設定できます。
1回の作文学習で、原稿用紙1枚を埋め尽くす感じで書いています。
●語彙・文法学習の確認はドリル・問題集を活用
語彙学習は基本的に会話やTVなど実践からの学習が一番良いと思っていますが、やはり紙面でも確認していく必要があるため、ドリルや問題集も活用しています。
その中でお勧めの教材はいくつかあります。
サイパーシリーズ
まずは、サイパーシリーズです。
サイパーシリーズは算数が比較的定評がありますが、国語も中々いいです。
管理人が気にっているのは、文章の並べ替え問題が多いのが気に入っています。
同じ文節でも組み合わせを変えると全然違う意味の文章になったりするので、文法を知らない低学年でも、この文章の並べ替えはおかしいとか、並べ方次第で全然違う意味の文章になるんだということが学べます。
また、サイパーらしく、これでもかというくらい同じ形式の問題を繰り返すので、文章の並べ替えも段々とスムーズにできてきます。
「国語 どっかいの特訓小1レベル」・「国語 どっかいの特訓小2レベル」・「新・文の並べかえ特訓 上」は低学年の内に取り組みたい教材です。
出口汪の日本語論理トレーニング
次に重宝しているのが、出口汪の日本語論理トレーニングです。
こちらは国語学習で最も有名な教材の一つだと思うので、書店で中身をじっくり見てください。
問題集の中には国語だけではなく、算数なども国語力を使ってひも解く内容などがあり、かなり幅広く学習できます。
まさに国語力とはこういったことなんだよなーという教材です。
ただボリュームが少ないので、出口汪先生の教材を使ったあとにどうつなげていくかも大事です。
次学年の日本語論理トレーニングをするのもよいですし、他の教材に取り組むのもよいかと思います。
GT成長する思考力
最後にもう一冊、管理人の文法オススメ教材は、無学年式のGT成長する思考力です。
息子は小1の時に10級に取り組みましたが、ボリューム・構成がとてもいいです。
詩・説明文・作文・物語・文のしくみ・絵を見て答えるなど、管理人が息子に学んでほしいと思う内容が全部含まれています。
後半になってくるとだんだん難しくなってくるので、学年のはじめは、サイパーや出口先生の問題集に取り組み、GT成長する思考力は学年の後半に取り組む感じにしています。
小2の息子は9級に取り組む予定ですが、2学期現在はまだ取り組んでいません。3学期に取り組めればと思っています。
成長する思考力GTシリーズは無学年式なので、お子さんのレベルに合わせどんどん進んだり、逆に1年さかのぼって取り組んだりできます。
〇年生用と書かれていないので、さかのぼって取りんでも子供の自尊心を傷つけることはないと思います。
自学年より前のドリルや問題集に取り組むのは、子供にとってかなり抵抗感があるので気をつけなければなりません。
語彙・文法はこの辺りはおさせておきたい問題集だと思います。
ただ暗記する語彙ドリルなどは結構ありましたが、考えながら取り組める文法問題集は少ないように思います。
まだ他によい問題集があれば発掘していきたい思います。
小2国語力を計る指標がない
ここまで、息子の国語の学習法について色々書いてきましたが、今取り組んでいる国語学習が本当に息子の国語力をUPさせる取り組みなのかは不明です。
不明な理由は、息子の国語力を判定する場面がないからです。
学校の単元テストは国語に関していうとほぼ90点以上ですが、これでは国語力があるのなかの指標にはなりません。
息子は教科書準拠のポピーや喜楽研の国語などにも取り組んでいるので、テストの問われ方に慣れているため点数が取れています。
時々、行われる力試しのような教科書以外の内容のテストも90点以上は取りますが、こちらもテストとしては簡単なためクラスのほとんどの子供が高得点を取っていると思います。
なので指標がないままひたすら国語の学習に取り組まなければいけない状況です。
四谷大塚の無料模試などを受けてみた方がよいのかもしれませんが、おそらく息子は嫌がるので難しいかなー。
機会があれば、模試にチャレンジしてみたいと思います。
現時点での息子の国語力をはかるには、読解問題・毎日の宿題である音読・作文・文法語彙学習・学校の単元テストなどすべての取り組みを親である管理人が分析しながら総合的に判断していくしかないと思っています。
まとめ
国語の学習は、すべての教科につながる重要な科目ですが、なかなか取り組みずらい科目でもあります。
1年生はどこまで学習したらよいのか4年生はどれくらいできた方がいいのかなどの指標がありません。
逆に考えると、学年に関わらずその子供に合ったレベルで学習を進めるしかないと思います。
問題集やドリルであれば無学年式のものにドンドン取り組んでいいと思いますし、国語力が乏しいと判断した場合は、1学年でも2学年でも下のドリルや問題集に取り組んでもいいと思います。
日本人なんだから国語の学習をしなくてもできるでしょ!というのは、大変危険な気がします。
国語力がないことで、色々な科目にも影響しますし、大人になり仕事をする上でも国語力がないと恥をかいたり、いい仕事をできなかったりします。
日本人だからこそ国語が大事であり、しっかり学習すべき科目なんだと思います。