勉強が苦手な息子の家庭学習の取り組みについて書いてきましたが、ついに3学期も終了しました。
3学期最後は、コロナウイルスの影響で学校関係者も親も子供もバタバタした感じで終わってしまった感じがあります。
卒業をむかえるお子さんは、学校生活最後のお友達や先生との関りを奪われた感じがあり、大変気の毒に思います。
その他の学年のお子さんも不安を抱えたまま進級という場合も多いのではないでしょうか?
これだけ長く家にいることになるので、学習面でも家族の支えが非常に重要となってきます。
3学期の学習面の取り組みは、苦手分野の克服と教科書よりちょっとだけ難しい内容の学習の取り組みをしました。
息子は中学受験をする予定はないので、受験用のハイレベルな問題集などに取り組むことはありませんが、いずれ大学受験をする際は、現在、ハイレベルな問題集に取り組んでいる中学受験を終えたレベルの高いライバルたちと競わなければなりません。
そのために、息子なりに教科書プラスαの学習に多少なりとも慣れていく必要があると考え、ちょっとだけ考える問題集にも取り組みました。
では実際に、勉強が苦手な息子が取り組んだ3学期の算数について振り返っていきます。
家庭学習では、授業の復習・計算・文章問題・図形を1日の取り組みとしています。
授業の復習は、その日のうちにする
やはり、勉強が苦手な子供にとって、学校の授業の復習は重要です。
我が家では、3学期から学校から帰宅後、すぐに宿題と授業の復習に取り組むようにしました。
授業で習った直後に復習すると、定着度も高くなります。
復習時に、12月より取り組んでいるポピーの教材を利用して、学校の授業で進んだ分だけ、ポピーの教材で復習しています。
ポピーは、教科書準拠になっており、教材には、現在教科書の何ページについて取り組んでいるというのが書かれているので、息子に学校で教科書の何ページまで授業が進んだか確認し、進んだ分だけポピーで復習しています。
学校で習うことは、一度、教科書ワークで予習しているのと、授業で習った直後ということもあり、ポピーでの復習時間は、5分程度で終了します。
勉強が苦手な息子でも、ポピーは楽勝だと思っているので、苦になることなく取り組めています
ただ、ポピーについては、教科書ワークや教科書ぴったりテストなどでもいいように思います。我が家では教科書ワークを予習で利用しているので、復習はポピーでするというスタンスをとっています。
ポピーに関しては、国語の教材を利用したかったのですが、1教科のみの選択ができないので、せっかくなので算数の教材も利用している感じです。
計算は毎日する
算数の基本はやはり計算です。
ある程度のスピードと正確性が重要となります。
息子は、繰り上がり・繰り下がりの計算を習得するのに、かなり時間を要しました。
時間を要した理由は、もちろん、元々の理解力による影響もありますが、数の概念をこの単元でしっかり理解させようと思ったのも要因です。
繰り上がり・繰り下がりはコツをつかめば慣れていきます。
これは日々の積み重ねで補うしかありません。
公文やそろばん塾に通っている子は、この分野は圧倒的に強いです。
しかし、自宅で少しずつでも、毎日、計算問題を繰り返し解いていくとスムーズになっていきます。
勉強が苦手な息子でも、スムーズになってきたので、どのお子さんでも大丈夫です。
今できなくても焦らずに取り組んでいったらいいと思います。
しかし、ただ計算がスムーズにできても、学年が進んでいくうちに壁にぶつかるはずです。
壁とは、数の合成と分解です。
息子はこの理解にだいぶ苦しみました。
例えば16という数は、「10」と「6」の合成というのがわからず、「イチ」と「ロク」と理解していたようです。
学校ではさくらんぼ計算を習ったのですが、さくらんぼ計算をする意味がわかっていなかったのです。
さくらんぼ計算の授業では、16は「10」と「6」にわけて書くことを求められ、その時は、できるようになります。
一見、しっかり理解できているように感じますが、何故、そのように分けるのかが全くわかっていませんでした。
このまま放置していては、2年生の大きな数の筆算でまた一から学習しなくてはなりません。
今のうちに、数の合成を理解させながら、繰り上がりの計算の訓練もしなければならなかったので、ものにするまで時間がかかってしまいました。
数の合成が理解できると、数の分解はわりとスムーズでした。
数の合成と分解についてはこちらの記事でも書いています。
数の合成と分解の理解がしっかりできたら、あとは、すばやく正確にできるようになるために繰り返し計算問題をこなしていきます。
繰り上がり・繰り下がりが十分理解できていると、毎日、毎日、計算ドリルで同じようなことを繰り返すのは嫌がってきます。
我が家ではタイムを計ったり、シールを貼ったりなど、あの手・この手で何とか毎日、計算問題を繰り返し取り組むことができました。
やはり、継続した努力は報われます。
計算に自信を持つことができれば、低学年の算数は「自分はできる」という認識になっているはずです。
学校の計算カードでもドリルでも何でもよいので、毎日、繰り返し取り組むことで、「計算は簡単だ!算数は得意だ!」みたいな感じまでになれたらしめたものです。
勉強が苦手な息子も、算数は得意だとは思っていないでしょうが、苦手意識も全くもっていないようです(ひとまず、これでよし!)。
計算で利用した教材は、学校で使っている計算カードとネットの無料プリントの算願を使いました。
算願は、計算問題が豊富にありますので、ドリルを購入しなくても十分だと思います。
また、「12+7」・「5+7」・「8+9」・「2+7」・・・・・など、ある数字にひたすら7を足していく問題・引いていく問題など、ある特定の数字だけを足したり・引いたりする問題や「0」がついた計算、足し算・ひき算・繰り上がり・繰り下がり有り・無しが混在する問題などバリエーションも豊富です。
繰り上がりばっかり計算していると、惰性で繰り上がりの無い計算も繰り上がりで計算しようとしたりします(息子の場合)。
ランダムになっていると注意深く問題を見ながら解いていくしかないので、集中力もついていきます。
計算問題が豊富な無料サイト:算願
文章問題はサイパーとZ会のグレードアップ問題集を利用
学校の文章問題は、単元別になっているので、足し算の文章問題だと、出てきた数字を足しているだけで解答できていまうので、正直、本当に文章を読み解いて解答しているのか微妙です。
また、教科書の問題だと単純な言葉のみの問題が多いので、本当に文章をしっかり読み込んで頭を使って解いているかも疑問でした。
たし算でも、単純に「合わせていくつ」だけでなく、「1個多い」・「余っている」・「余計にあります」・「増えた」・「○○より多い」・「残っている」・「余分に持っています」など様々な表現の加算問題や同じように減算問題があるということを知ってほしくて、ポピーや教科書ワーク以外のドリルや問題集に取り組むことにしました。
管理人の息子が使用したのは、サイパーシリーズ1「文章問題 たし算・ひき算」と「グレードアップ問題集小学1年生算数 文章問題」です。
これらの問題集は、中学受験レベルの問題集ではありませんが、教科書準拠の問題しかやったことのない子供はかなり苦戦します。
実際に、勉強が苦手な子供が初めてサイパーシリーズに取り組んだ時は、大苦戦でした。
まず、問われていることが足し算なのか引き算なのかわからない問題が多かったようです。
言葉の意味も中々、わからずだいぶ苦戦していました。
当然だと思います。
元々、地頭がよいわけでないので、すぐにできるとは思っていませんでした。
しかし、サイパーシリーズ1の足し算・引き算の文章問題は、ひねった難問が出題されている訳ではありません。
授業で習ったことで十分対応できる内容ですが、色々な表現で加算問題・減算問題が出題されています。
国語力もなければ解くことができません。
サイパーシリーズを取り組んでみて改めて、国語力の重要性も認識できました。
実際に取り組んでみてサイパーシリーズは、よい問題集だなーという実感がかなりあります。
我が家は2学期よりサイパーシリーズに取り組んでおり、現在、3回目を繰り返しているところです。
繰り返すといっても、毎回、全部の問題を解くわけではありません。
1回目は全部取り組み、2回目も全部取り組みました。
3回目は2回目でも間違った問題のみ取り組みます。
3回目を始める頃には、間違った問題も減ってきていますし、以前よりこの手の問題の解き方に慣れてきているので、だいぶ早く解くことができるようになっています。
このまま、4回目も繰りかえしていく予定です。
サイパーシリーズは勉強が苦手な子供でも絶対に取り組めますので、教科書の内容の理解度をあげていくための取り組みとして是非、取り組んでほしいいです。
息子には、取り組ませる際に必ず図や絵を描くようにしました。
図や絵が描くことができれば、その問題は90%理解してると思って間違いないです。
逆に、いきなり立式し、解答に導いても、本当にこの問題を理解しているかは微妙です。
何故なら、ヤマカンで出てきた数字を足すか引くかしている可能性もあるからです。
それで正解を導いても何の意味もありません。
我が家では、必ず図・式・答えがすべて一致して○としています。
サイパーシリーズについては、こちらの記事でも詳しく載せていますので読んで見てください。
サイパーシリーズと併用したのが、「Z会のグレードアップの文章問題」です。
サイパーシリーズでも十分、文章問題の訓練となっていますが、もう少し長い文章を読んで解いていく問題にも触れてほしいと思い、Z会のグレードアップ問題集を使用しました。
元々、Z会のイメージは、難しい問題集なんだろーなーという思いがあり、勉強が苦手な息子が取り組むことはないと思っており、中身を見たことがありませんでした。
しかし、数の概念や図形・計算問題の少し発展した問題に取り組みたいと思った時に、色々探した結果、「グレードアップ問題集の計算・図形」にたどり着きました。
管理人自身が勝手に難しい問題集だからといって避けていたのですが、計算・図形問題集の中身を見てみると良問揃いなのがわかりました。
難しい問題も多々ありますが、校で習っていない解き方やひねった問題の出題ということではありませんでした。
しっかりと読み込んで考えればできる問題構成となっています。
「グレードアップ問題集の計算・図形」がよかったので、グレードアップの文章問題も見てみたのですが、こちらも図形・計算問題集と同じように良問揃いでした。
学校で習ったことやサイパーシリーズでで取り組んだことがしっかり理解できていれば解けるようになっています。
文章は長めの問題もあるので、国語力も問われるすばらしい問題ばかりでした。
ただ、文章をしっかり読み込まないとできない問題も多いので、解くのにある程度時間がかかるなーと思ったので、金曜日・土曜日の時間的に余裕がある時に取り組むことにしました。
我が家では金曜日と土曜日は、学校がる日より30分遅く寝ていいということになっているので、多少、問題を解くのに時間がかかっても余裕があるので、じっくり取り組めました。
ただ、週末しか取り組んでいないので、未だにすべての問題が終わっていません。
サイパーシリーズが2回目に突入するころからZ会のグレードアップ問題集に取り組み始めたので、初見で7割くらい正解している感じです。
サイパーシリーズに取り組んでなく、いきなりZ会グレードアップ問題集に取り組んだら5割できなかったと思います。
グレードアップ問題集の取り組みには、どうしても国語力が必要不可欠です。
我が家では、毎日、国語の文章読解問題も取り組んでいたので、その影響もあり、グレードアップの問題も読みこむことが多少なりともできたのかなー思います。
勉強が苦手な子供でも7割くらいは解けるので、普通の学力のお子さんであれば、いきなりグレードアップ問題集に取り組んでもしっかりと正解まで導けると思います。
良問揃いのZ会の問題集は是非、取り組みたい問題集の一つです。
図形問題が壊滅的
計算問題もだいぶスムーズになり、文章問題も順調にこなしているので、1年生の算数は大丈夫かなーと思っていた矢先に、思わぬ壁にぶち当たりました。
「図形」です。
図形の授業の復習をポピーでしていた時に、何か理解度があやしいなーと感じました。
よく教科書にでてくる、この図形は三角を何枚使っているでしょうか?という問題がちょいちょい間違っていました。
あやしいと思い、色々な無料プリントで教科書レベルの図形問題を取り組んでみたら、まあ、間違いだらけというより、「図形、全然、駄目じゃね!」というレベルでした。
2学期に教科書ワークで予習した時には、気づきませんでした。
冬休みに線対称の問題に取り組んだ時にも、理解度が低く、これはやばいと思ったので、こぐま会の幼児用の線対称と点描写の問題集に取り組んでいましたが、その成果もむなしく、やっぱり図形はあまり理解できていないようでした。
それも壊滅的に理解できていません。
これは親の責任も大きいです。
元々、レゴやブロック・積み木で遊ぶことがあまり好きではなかった息子なので、ほとんど積み木系の遊びもしていませんし、パズルもしていません。
日常生活で空間図形に触れる機会がほとんど無かったのです。
そんな状態では、壊滅的に図形ができなくても当然です。
もともと算数のセンスがあるわけではないので、日常生活で図形に触れさせるべきだったのです(すまん・・・息子よ・・・)。
今更ながら、あわてて図形対策です。
とは言っても1年生の図形問題集は、ほとんどありません。
その中でも利用できたもので、各県で作成している家庭学習用の無料プリントがありました。
図形の取扱いは、各県1ページほどですが、それぞれの県のプリントを印刷するとある程度の数になります。
また、冬休みに引き続き、こぐまかいの線対称と点描写も続けます。
Z会のグレードアップ問題集 図形・計算にも少し図形問題が出題されているので、こちらも取り組みました。
学校の図形の単元テストは85点と微妙な点数でしたが、壊滅的な状態から苦手レベルくらいまでは、何とか引き上げることができました。
しかし、単元テストが終わっても、苦手レベルの状態で2年生なると、さらにひどいことになりそうなので、コロナ休校期間から新たな問題集に取り組み始めました。
1年生の図形問題集は中々、見つからなかったのですが、実務教育出版の「つまずきをなくす小1・2・3平面図形」という問題集がありました。
ネットで一部をチラチラ見れたので、確認してみると、「これはすばらしい」という問題集です。
こんなのを求めていたーという感じだったので即買いです。
点描写・定規を使っての線引き・おなじみの三角形は何枚?など、図形問題のバリエーションが豊富です。
さっそく、休校期間より取り組み中です。
何となくですが、以前より、図形の捉え方がわかってきたようです。
図形が苦手なお子さんは是非、使ってみたらよいと思います。
もし、このブログを読んでくれている親御様で、図形問題集でこんなのがお勧めというのがありましたら、是非、教えてください!
息子が活用した問題集
まとめ
3学期は、臨時休校もあり、バタバタと終わった感じがあります。
今回は、勉強が苦手な息子の3学期の算数の取り組みということで書いてきましたが、勉強が苦手な子供にとって、算数に苦手意識をもってしまうと、「僕は、どうせ頭が悪いんだ」という意識付けになってしまい、何事の学習に対しても意欲が持てないようになってしまいます。
2年生・3年生と学年が進むにつれ、算数はどんどん難しくなり、クラスでの学力の差も顕著になってきます。
息子は決して勉強ができるわけではないので、必死にくらいついていかなければ、どんどん落ちこぼれていきます。
授業がわからないと学校自体が「おもしろくない」・「嫌な場所」という存在になりかねません。
中学受験するレベルの算数の学力は望んでいません。
「授業がよくわかる・勉強っておもしろい・学校で新しいことを習うのは楽しい」そんな小学校生生活を送ってほしいと思っています。
そのためには、どうしても家庭学習をしていかなければなりません。
息子のように勉強が苦手な子供は、特に家庭学習は重要となります。
幸い、息子は、学校の授業は今のところついていけているようです。
算数についても、苦手意識は全くもっていません。
親から見て、できる・できないは別にして、子供自身が、算数に対し苦手意識を全く持っていないというのが、家庭学習に取り組んできた成果ではないかと思っています。
それともう一つの成果は、毎日、家庭学習をやり抜いたということです。
旅行先でも、どんなに遊んだ日でも家庭学習を継続することができました。
このどんな時も学習を継続してきたということは、大いに評価し、息子をたくさん褒めました。
照れながらもまんざらではない顔をしていたのが印象的です。
子供にとって親に褒めれることは、何よりの励みになります。
テストでいい点を取ったことや問題が解けたことを褒めるより、管理人は「毎日、家庭学習を継続してきた」ことが、一番の評価ポイントだと思っています。
今は飛びぬけた学力が無くても、勉強を毎日継続してきた力は、大学受験・社会人になった時の大きな武器・自信になるはずです。