息子が小学1年生になって1ヵ月をむかえようとしています。
小学生になるにあたり、「学校の授業を座ってしっかりと聞くようになってほしい」・「学習習慣が身についてほしい」という思いから家庭学習を2月末より開始しました。
家庭学習は、母親がサポートするケースも多いと思いますが、我が家は管理人である父親が担当することになりました。
正直、息子は落ち着いて人の話をよく聞き、お行儀よくしている「世間的にいい子」ではありません。
かなり活発で、起きている間はうそのように動きまわっており、体を使った遊びが大好きです。
また、人とお話をすることも大好きで、寝るギリギリまでおしゃべりしています。
そんな息子が小学校に入学して「まともに授業を聞いていられるのだろうか?」・「授業についていけるだろうか?」という親として当然の心配が出てきました。
人とコミュニケーションを取ることに関しては、親が見ていてもうまいです。
知らないお友達でも割とすぐに溶け込んで仲良くできます。
息子の最大の取柄です。
しかし、じっと落ち着いて先生の話を聞いたりすることがあまり得意ではありません。
話の途中で、早合点し行動してしまい、先生の要求を全く理解していないことも多々あったのが幼稚園時代です。
このまま小学校に行ったら、じっと座っていることもできず、授業も理解できないまま置いてきぼりの落ちこぼれになってしまうのではないかと思い、大変心配になりました。
そこで座って授業を聞き、勉強することが当たり前になることを目標とし、家庭学習に取り組み始めました。
落ち着きない子が、家庭学習をどのように取り組んでいるのか体験を元に書いていきます。
管理人と同じように、かなり落ち着きのない子のお父さん・お母さんと共感できればいいなーと思っています。
しっかり机に向かって学習習慣が身についているお子さんをお持ちの親御様には、この記事に書かれていることはあまり意味のない事ですので、スルーしてください。
家庭学習2ヵ月してみて何か変わった?
2月末より家庭学習を開始して、2月ちょっと経過しました。
週6日の家庭学習をやるという目標(親の目標です)は、継続しています。
初めの何日かは、ものすごい嫌がっていましたが、「小学校になったらお兄ちゃんになり、幼稚園とは違って毎日勉強するものなんだよ」とありふれた言葉で家庭学習を開始しましたが、割と嫌がらずにやるようになるには1ヵ月くらいかかりました。
家庭学習を開始いてから2カ月経過した現在では、ほとんど文句は言わなくなりました。
自分から進んで勉強するということは一切ありませんが、「何時から勉強する?」と聞くと素直に「○○時からやる」といい、その時間になったらほとんどぐずらずに開始しています。
親としても正直意外でした。
家庭学習を毎日、毎日嫌がり、猛反発するんだろなー、気長にやっていこーと思っていたので拍子抜けです。
何故、落ち着きのない子が、割とスムーズに家庭学習に取り組むことができたのか、管理人の取り組みを書いてみます。
管理人と同じように、ちょっと落ち着きがなく学校生活が心配だなーと思う方は参考にしてみてください。
家庭学習の量は子供の力量に合わせることが重要
まずは、息子が現在できそうなことや既に知識として持っていることの学習プリントを用意し、机に向かって取り組ませることにしました。
具体的には 知っている文字や数字、足し算や簡単な時計の読み方など、ごく初歩的なことをあえて学習プリントにして取りくむようにしています。
机に向かって勉強するということに抵抗感があったようですが、内容を見て、これならできそうだと感じたのか、何とか開始することができました。
実は管理人の息子は幼児教室に嫌々かよっていたので、文字を書いたり、数字を書いたりすることはある程度できる状態でした。
ただ、幼児教室で出される宿題の量が多く、妻と一緒に宿題に取り組んでいたのですが、妻にいつも怒られながら宿題をやるということを繰り返していたので、勉強に対する意欲がかなり低下していました。
これは幼児教室にかよう利点をうまくいかせなかった我が家のミスだったと思っています。
結論から言うと、管理人が学習面で息子や妻に対するフォローをしてことなかったことが原因かと思います。
幼児教室に通っていればある程度、勉強する力はつくだろうと安易に考えていたため、子供がどのような学習の取り組みをしているのか、妻が子供の学習をどのようにサポートしているのかほとんど把握していませんでした。
息子の学習は妻と幼児教室に丸投げ状態でした。
幼児教室に通うこと自体は悪くないと思っています。
実際に子供も幼児教室に通うこと自体は楽しそうにしていました。
ただ、息子にとっては見ただけでも宿題量が多く、嫌だなーと思っているところに、母親に「早くやんなさい」と怒りの言葉が飛んでくる状況でした。
それでは、ますます勉強する意欲が低下してしまいますよね。
まじめな性格の妻は、出された宿題はやらなければならないという義務感から、いつまでも宿題を開始しない息子にイライラし、宿題を開始しても、ダラダラとやってしまうことに怒ってしまいます。
こんなことが宿題をやるたびに、繰り返され、息子が勉強に対して嫌になるのは当然です。
息子の気持ちとしては、「勉強=ものすごい量の宿題で大変」・「勉強=お母さんが怒る」・「勉強=遊ぶ時間が無くなる」といった心理だったと思います。
うまく幼児教室を活用すると、小学校入学前にある程度「力」がついていたと思いますが、我が家は、うまく活用することができませんでした。
もちろん幼児教室にかよっていたおかげで、学べたことはたくさんります(機会がありましたら幼児教室のことについても書いていきます)。
遊びが中心の幼稚園に通園していたので、座って授業を受けるということを少しでも経験させたかったということが幼児教室に通わせた理由の一つにあります。
話がそれましたが、我が息子の力量では、幼児教室の宿題量は無理だったのです。
それでも、無理やりさせたことが、悪かったのですが、そのことに管理人がノータッチだったということがもっとダメでした。
今回は、子供の家庭学習を担当することになったので、息子の力量と性格・集中力などを考慮しながら家庭学習をサポートしようと思いました。
まず行ったことは、プリント量が多いと見ただけで息子の学習意欲は低下しますので少なめにしました。
そして1枚のプリントの問題量もかなり少なめなものを用意します。
家庭学習初期の息子の勉強量
勉強時間や勉強量・質は、家庭学習初期は気にしません。
とにかく毎日、家庭学習に取り組むことを習慣化させ、なおかつ勉強嫌いにさせないようにすることが重要です。
そのためには、上記でも書いたように、子供の力量に合わせた勉強時間(量)や内容(質)が重要です。
絶対にやってはいけないことは、子供の力量以上のことを無理にさせないことです。
親が子供の力量を見極め、見合ったドリルやプリントなどの教材を準備してください。
管理人が初めに取り組んだプリントです。
管理人宅の場合、「プリントの量は少なめ(2枚から4枚)」・「文字は大きめで1枚のプリントの問題量は少なめ」・「内容は、今できることをあえてプリントにして取りくむ(新しい事項の取り組みはしない)」ということを意識して教材を準備しました。
よければ皆さんも使用てみてください。
実際にはじめて管理人と家庭学習を開始した時の反応は以下です。
プリントを渡した瞬間、問題を見る前に
やはり幼児教室の後遺症でしょうか、やる前から拒否反応です。
と声かけすると、チラッと問題をみてブツブツ言いながらも取り組み始めました。
おそらくチラッと見た時に、「お?問題量はすくないぞ」と感じたのだと思います。
嫌々ながら取り組み始めると、当然簡単な問題で量も少ないので、ぐずぐず言いながらもクリアすることができました。
といった感じです。
これでOKです。
- これならできるかもと思わせる(ドリルやプリントの量)
問題量が少ないので何とかなると思わせることがポイントです。 - できたという達成感(ドリル・プリントの難易度)
プリント1枚やドリル1枚でも自分の力で最後までやりきるこが重要であり、内容は簡単な問題に設定し、クリアしやすいようにすることで達成感を得てもらいます。 - 終わったら遊べる・親に褒められる(褒美と喜び)
少ない量なので集中したらすぐに終わり、その後遊ぶ時間があることで、小さな目標に向かって頑張る理由ができます。
これの繰り返しです。
毎日、家庭学習が終わったとあとは、どのようなことができて頑張っていたかを具体的に褒めてあげるとよいです。
など具体的に褒めてその気になってもらいます。
この時期は、難問・新しい単元などの取り組みは一切しません。
とにかく、「家庭学習はたいして難しいことではない」・「問題ができたら親が随分と褒めてくれるので気分がいいなー」と思わせることが重要です。
このように思わせることで、毎日家庭学習を取り組んでも、そんなに嫌なことに対して取り組むわけではないと子供に思ってもらえるようになります。
まとめ
学習習慣が身についているお子さんにとっては、低レベルなことに取り組んでいるなーと思うかもしれませんが、落ち着きがない子供にとって、机に向かって座っているということはとても大変です。
同じように落ち着きのないお子さんをお持ちの親御さんと悩みを共感できたり、何か参考になることがあればと思い、管理人と息子の取り組みについて書いていますので、ご理解いただければと思います。
子供にとって長い小学校生活をできるだけ有意義に過ごすには、小学校にいるあいだの大半が授業なので、授業や勉強がおもしろくないと小学校生活もつまらなくなってしまいます。
「学校がイヤー」・「勉強嫌いー」など小学校低学年のうちに思ってしまっては大変です。
子供には、たくさんお友達を作って、よく遊び・よく学び・よく食べ・小学校行事もたくさん楽しんでほしいと思っています。
しかし、長い小学校生活を存分に楽しんでもらうためには、落ち着いて先生の話やお友達の話を聞けなければ、始まりません。
今のままでは、落ち着いて授業を聞いていられる感じはしません。
授業を理解し、先生の質問に答えられる喜びであったり、人の話を理解しグループで共同作業をしたりなど、じっと座って人の話を聞く習慣が必要となります。
そのためには、家庭学習は非常に重要となります。
現時点(1学期)では、家庭学習の内容よりも、しっかり座って、プリントやドリルを毎日取り組むということに重点を置いています。
落ち着いて、学習意欲が高いお子さんであれば、しっかりと内容にこだわって学習教材を用意しなければいけませんが、息子のように落ち着きのない子は、まず机に向かうことへの抵抗感をなくすことから始めた方がよいです。
現在の息子は、机に向かうことに慣れてきたので、学習内容の質・難易度・新しい単元などについて、適した教材を親が吟味してから取り組ませています。
しかし、常に念頭に置かなければいけないのが、自分の子供の力量に合った質の問題と量のドリルやプリントをさせることです。
そのために親は毎日子供の家庭学習内容を見て、苦手・得意を把握しなければなりません
親もかなり大変だと思いますが、かわいい子供の為にがんばっていきましょう。
- これならできるかもと思わせる(ドリルやプリントの量)
問題量が少ないので何とかなると思わせることがポイントです。 - できたという達成感(ドリル・プリントの難易度)
プリント1枚やドリル1枚でも自分の力で最後までやりきるこが重要であり、内容は簡単な問題に設定し、クリアしやすいようにすることで達成感を得てもらいます。 - 終わったら遊べる・親に褒められる(褒美と喜び)
少ない量なので集中したらすぐに終わり、その後遊ぶ時間があることで、小さな目標に向かって頑張る理由ができます。
このポイントを押さえ、無理はさせず・焦らず取り組むとよいと思います。
そして頑張ったお子さんをいっぱい褒めてください!
他の子供の進捗状況と比較してしまうと焦ってしまうので、マイペースで長期的な展望で取り組みましょう。
毎日やったことは必ず実を結ぶと思って親も根気よく取り組んできましょう。
低学年の内に学習習慣を身につけてしまえば、後々、成績にも反映されてきます。
年齢が進んでから学習習慣を身につけさせるのは、相当苦労するので、この低学年が重要な時期だと思っています。