2学期がいよいよスタートしました。
今回は、小1の勉強は宿題のみで大丈夫なのだろうか?ということを考えてみたいと思います。
結論から言うと、地頭がいい子・地頭が普通の子は、中学受験などを考慮しなければ、低学年の学習は宿題のみでも十分かと思います。
地頭がいい子は授業をしっかり聞いて理解できるので、低学年程度の内容であれば宿題のみでテストは100点です。これで十分だと思います。
しかし、勉強が苦手な子は、そうはいきません。
授業内容の理解度が低く、宿題も理解してやっているのではなく、提出するために行っているので、宿題のみでは学習理解度が浅いままで苦手分野を克服できていません。
よく耳にするのが、小1の2学期は1学期に比べ授業のスピードも速くなるので、授業についていけない子供が出始めたりすることもあるというのを聞きます。
確かに1学期は、ずいぶんとゆっくりひらがなを習ったり、計算を習ったりしているなーと思いましたが、それも当然かと思います。
小1はつい先日まで幼稚園児・保育園児だったわけで、勉強(ここでいう勉強は机に向かって学習すること)をやらない園もたくさんあると思います。
実際に管理人の息子が通っていた幼稚園も、体をたくさん使った遊びをすることが売りの幼稚園だったので、幼稚園で文字を習ったり、計算を習ったりすることは、一切ありませんでした。
そのような幼稚園・保育園出身の子も、ある程度、学習習慣を身につける教育をしてきた幼稚園出身の子も小学校で一緒になるわけなので、公立の小学校では1学期からハードな学習をすることは無理なわけです。
まずは、学校に慣れることから始まるので学習は二の次といった感じがありました。
2学期は児童達も学校生活に慣れ、夏休みを経て心身ともに一回りたくましくなっています。
そこでいよいよ授業も本格化してくるので、1学期の調子で2学期を迎えると面を食らいます。
2学期の新しい学習は、当然1学期で学んだことを理解した上で進んでいくので、前に戻って復習ることは学校ではしません。
1学期の内容は、夏休みなどを利用して家庭で復習していることが前提です。
授業も1学期のペースで進めると1年生で習うべき項目が終わらないので、学校も2学期から一気にペースアップしていきます。
そうなると、1学期で苦手な部分を夏休みで克服していないと、2学期以降の授業内容が理解できないという結果を招いてしまいます。
落ちこぼれとまでは言いませんが、小学校の学習で初めて差が出るのがこの夏休み明けかと思います。
とは言っても、1学期で習ったことなんて非常に少ないので、万が一、1学期も夏休みも家庭学習をしていなかったとしても、これからの家庭学習で取り戻すことができます。
焦る必要はありません。
しっかりと家庭学習習慣を身につけて、1学期の学習を見直してみてください。
しかし、これが1年の2学期・3学期・2年の1学期・2学期・・・・・・と学年が進んでいくにつれ、少しずつ苦手分野の量が増えていくと、取り戻すのにも時間がかかってしまいます。
わからないものをそのまま放っておくと、新しく学習する授業もわからないので、当然、学校の授業はおもしろくない、学校は授業をしている時間がメインなので、授業がおもしろくないと小学校生活もおもしろくないということになってしまいかねません。
そうならいためにも家庭学習は重要ということになります。
学校側も、授業内容の復習ができるように宿題を課したりすると思いますので、最低でも学校から課せらた宿題は、しっかりとやらなければいけません。
しかし、宿題は個別に課せられているわけではありません。
子供達全体の理解度の底上げになるように課せられているので、勉強が苦手な子を救い上げるための宿題ではありません。
小1であればこれくらいは、理解できるでしょうという宿題の内容になっているはずです。
地頭のいい子にとって宿題は簡単すぎですが、勉強が苦手な子にとっては、宿題でもアップアップなケースもあります。
その場合、宿題の内容をしっかり理解し提出したというより、提出しなければいけないので何とかこなしたという感じになります。
宿題でも苦戦するようであれば、やはり宿題プラスの学習補助が必要だと思います。
地頭がいい子供なのか、勉強を苦手としている子供なのか、親がしっかりと見定めなければいけません。
地頭がいい子であれば、授業を聞いただけで、しっかりと理解でき、学習に対して何の心配もいりません。
宿題のみでも十分です。
机上の家庭学習時間をもっと他のことに有効に使う方がこの時期はいいかもしれません。
もちろん中学受験などを視野に入れている場合は宿題+αが必要ですが・・・・、ここでは割愛します。
しかし、勉強が苦手な子供は、宿題のみでは、授業内容をすべて理解していない可能性もあるので、家庭学習で確認し、理解度が浅ければ理解するまで学習する必要があります。
我が息子は、どちらかというと勉強が苦手な部類に入ります。
なので、宿題+家庭学習をしっかり行い、学校の授業内容の理解度を深め、少し予習をして学校で新しく習う授業もスムーズに入っていけるようにしています。
今のところは、この方針でうまくいっているように思います。
勉強が苦手な部類だと言いましたが、それは親の意見であって、本人は勉強が苦手だとは思っていません。
授業が理解でき、テストも花丸をもらい、目に見える形の結果は上々だからです。
これでいいと思っています。
子供自身が勉強に苦手意識をもってしまうと、やる気がなくなってしまうので、そうならないために家庭学習を行っているので、現在のところはこの方針でいいのかなーと思っています。
もちろん、毎日、家庭学習をノリノリで行っている訳ではありません。
家庭学習に乗り気でない日もあります。
そんな時は「学校の授業は、理解できている?」と質問すると「うん、学校の勉強はよくわかるよ。お父さんとの勉強の方が難しいいから、嫌だなー」と言います。
「それは、家で○○が苦手なところを勉強しているから難しいと感じるんだよ。でも、学校に行ったときには、苦手なところが無くなっているから、授業がよくわかるんだよ。毎日、○○が、お父さんと勉強がんばっているからなんだよ」と言っています。
「ふーん、そうなんだ。じゃーやるよ」といった感じで、どこまで理解しているのかわかりませんが、一応、子供自身の中で処理して、家庭学習に取り組み始めます。
家庭学習では、子供が苦手な部分も取り組みますが、それだけでは、自信もなくなりますし、嫌にもなっていくので、今までの復習も兼ねて、わかっていることのおさらいやわりと得意分野の学習も家庭学習内容に取り入れてバランスよくやっているつもりです。
まとめ
今回は、小1の勉強は宿題のみで大丈夫?をテーマに考えてみました。
結論は、勉強が苦手な子供は、宿題のみだと授業の理解度が浅い可能性があり、苦手分野を作ってしまう可能性があります。
苦手分野は、学年が進むにつれ、だんだん増えていき、後でさかのぼって学習するにはものすごい時間がかかってしまいます。
勉強が苦手な子は、早めに苦手分野を即克服し、勉強が苦手だという自覚を持たせないようにしていく必要があります。
そのためには、宿題+家庭学習が必要と考えます。
授業でやったことを家で確認し、もし、理解度が浅い場合はお子さんと一緒に苦手分野を克服し、新しい単元に入るまでには、苦手を残さないことで、新しい単元の授業にもスムーズに入っていけます。
授業が理解できると、勉強も楽しいと思える日も来るかもしれませんが、まずは勉強が苦手だという意識をもたせないようにしていくことが重要です。
家庭学習は、いきなり習慣化できるもではありません。
我が家の息子も2月末から半年家庭学習を続けて、ようやく家庭学習は毎日するものだという位置づけになり始めている段階です。
初めは10分でもいいので、1教科に集中して学校の内容を復習してみることから始めてもいいと思います。
土日にまとめて、何時間も取り組むというのは、やめた方がいいです。
すぐ嫌になり、家庭学習習慣も身につかず、そもそも勉強が嫌いになってしまいます。
焦らず、まずは家庭学習習慣を身につけることに重点をおき、内容についてはこだわらなくていいと思います。
学習習慣が身についてきたら、少しずつ学習量を増やし(国語・算数の両教科をやるという意味)、問題集選びやドリル選びなど学習内容の質にもこだわっていければベストです。
何度も言いますが焦ってもダメです。
まずは、学習内容より、家庭学習習慣を身につけることに重点をおいてください。
小1ですとそれほど抵抗感もなく、家庭学習を受け入れるはずです。
言い方は悪いですが小1だと、まだ、家庭学習の意義等に疑問を持つこともありませんので、その間に家庭学習は食事と同じように当たり前の生活習慣となるのが理想です。
地頭が普通の子も低学年の内は「授業内容を理解するという目的」であれば、授業をしっかり聞いて宿題に取り組むだけで問題ないですが、高学年になると「授業+宿題」のみでは厳しいです。
やはり宿題+家庭学習が必要になると思います。
しかし、高学年になると家庭学習をする意義から納得させなければいけないので、「家庭学習を習慣化する」のに苦戦するかもしれません。
一方、勉強が苦手な子は、高学年になるころにはすでに学習習慣は身についています。
高学年になっても低学年からの延長線でコツコツやっていくだけなので、学習習慣のない地頭が普通の子より学校の成績が上位になっているはずです。
そう考えると地頭が普通の子も低学年のうちから、学習習慣をつける程度の家庭学習をやっておいた方が後々役に立つはずです。
今は勉強が苦手な子供でも、低学年からコツコツと家庭学習を続けることは、高校受験・大学受験を迎える頃には「継続する力」という武器を一つ持っていることになり、これは大きなアドバンテージとなります。
更に、社会人となってもコツコツやる習慣が身についているので、何事に対しても努力し道を切り開き、結果を出そうとするはずです。
コツコツ努力でき、成果をあげることができる人間は、社員としても評価されますし、経営者であればクライアントから信頼される存在となります。
このように長い人生で、毎日努力してきたことは自信となり、やがて実を結びます。
話がだいぶ先のことになってしまいましたが、勉強が苦手な子供は、宿題だけでは授業についていけなくてっしまうので家庭学習は必要となります。
早いうちに家庭学習習慣を身につけることが重要となります。
家庭学習をコツコツと続けることは、学習面に限らず、将来の大きな糧になるはずです。