●文書問題に取り組前に読んでほしいこと
●初めての算数文章題の取り組むコツ
●小1算数文章題の問題集・ネットプリント紹介
息子は勉強ができる方ではありません。計算も苦手ですが、特に算数の文章問題は嫌がります。
そのようなお子さんでも算数文章題が必ずできるようになります。
小1だからこそ、先を見据えた学習の取り組みが重要です。
管理人には、小1の息子がいますが、文章題を見た瞬間に「わかんない」と言っている状況でした。
学年が進んだ現在も「わかんない」ということは時々ありますが、図を描いたり計算式を書いたり、自分なりに思考した上で「わからない」といってるので、文章問題に対し取り組む姿勢が入学当初に比べると大きく変わってきています。
管理人は、初めは必ずしも文章問題の正解が導き出せなくてもいいと思っています。
それよりも、低学年のうちは、色々考えて答えを導くまでの過程が重要だと考えています。
目次
低学年から考える癖をつけることが重要
算数文章問題を解く上で初めのうちは、なぜ答えを導くまでの過程が重要かというと、息子は文章問題に限らず計算問題も含め新しい単元の学習をした際は、すぐに「わかんない」・「答えを教えて」と言っている状況でした。
息子が問題を見た瞬間に「わからない」というのは、ただ単に面倒だし難しいから考えることを拒否しているという状況なのです。
実際に息子に尋ねてみると、
とまあ、こんな感じでした。
初めから考えることを拒否している状況です。
管理人はこのままでは「まずいぞ」という危機感を持ったのが家庭学習を始めた当初でした。
算数の文章問題が解けないことがまずいと思ったわけではなく、考えることを嫌がっているのが「まずい」と思ったのです。
今のままでは、何事に対してもちょっと難しい局面に出会った際、試行錯誤して解決策を見出す前に、難局から逃げてしまう大人になる恐れがあることに強い危機感をもちました。
「たかが、算数の文章問題でそんな大袈裟な」と思うかもしれませんが、本来、勉強とは問題が解けることだけを目的にしているのではなく、難問に直面しても自分の持てる力をフルに発揮し、解答まで導くための思考力と努力を問われているはずです。
思考力は大人になっても求められるもので、学生のうちは学問から思考力を鍛える訓練をしているので、文章問題を考える前に諦めるということは、大人になっても必要となる思考力を鍛える訓練を諦めていることにもなります。
極端かもしれませんが、文章問題に取り組む=大人になった時の問題解決能力を養うだと思っています。
ですので正解を導くことも重要ですが、今できる能力(武器)で、試行錯誤しながら誤答であっても解答まで導くことが重要だと思っています。
しかし、ただ単に文章問題のドリルを渡して「よく考えて解いてね」と言っても、1年生は何をどう考えていいのか、また、今自分がもっている知識(武器)をどのように駆使したらよいかなどもわからないので、そういったアドバイスをするのが親の役目だと思っています。
では、勉強が苦手な息子にどのようにして文章問題を取り組んでいったか具体的に書いていきます。
文章問題に取り組前に読んで
1計算力あっての文章問題
低学年の算数文章題は、おおむね計算力と国語読解力があれば解けてしまいます。
難しい文章問題を解く前に、1年生は足し算・引き算の計算力・順番(数列を120くらいまで正確に言える)・形などがわかるなど算数的な基礎をしっかり固める必要があります。
基礎がない状態で文章問題への取り組みは、武器を持たずに戦に行くようなものです。
今後、難しい文章問題を解く場合も、計算がおぼつかい状態では文章を読み解くことに集中できません。
毎日、数分でもよいので計算問題に取り組み、計算には全く不安を持たないようにすることが文章問題に取り組む一歩となります。
1年生であれば、少なくとも1年生で習う足し算(繰り上がりあり)・引き算(繰り下がりあり)ができるようになってから文章問題を解かせた方がよいと実感しました。
2単元ごとに文章問題を解く意味があるのか?
学校の授業では、足し算の単元であれば計算を学び、その後、足し算を使った文章問題を解いてその単元は終了します。
しかし、この学習の進め方は全く無意味だということが学年が進むにつれ感じました。
管理人も息子と家庭学習に取り組んだ当初は、足し算の計算学習をしたら足し算の文章問題までするようにしていましたが、息子は足し算の単元というのがわかっているので文章に出てきた数字をひたすら足して解答を導いていました。
確かに答えとしては正解です。
しかし、これでは全く意味がありません。
文章題に出てきた物(人物や場面など)を想像し、そこに新たに別の物が加わって・・・・というイメージを全くしておらず、機械的に出てきた数字を足しただけなのです。
引き算も同様です。
ただ単に出てきた数字を引いているだけで、何も考えていません。
この単元ごとに計算と文章まで1セットというオーソドックスな取り組みに、当初、管理人も何の疑問も持たずに息子の家庭学習を進めていました。
しかし、ある時「足し算・引き算の混合の文章問題」を解かせた際に、息子から「この問題は、足し算?引き算?」という質問を受けギョッとしました。
息子は、今まで足し算や引き算の文章を読んで解答まで導いたわけではなく、足し算の単元だから、出てきた数字を足していただけなのかというのが初めてわかりました。
何となく、計算も文章問題もできていたので理解しているのかなーと思っていましたが、そうではなかったんです。
学校の授業の進め方に、何も文句はありませんが息子のようなケースも多いのではないかと思います。
1年生の算数や国語の知識なんてたかが知れている段階で、文章問題に取り組ませても、よくわかっていなくて当然なのかもしれません。
各単元ごとに文章題を解かせるより、まずは計算ができるように進めていくべきです。
単元ごとの文章題学習に時間を割く必要はありません。
よく公文教室で計算問題をドンドン先までやるというのを聞きますが、その理由が何となくわかる気がします。
3国語力が必須
算数文章題を解く上で、もう一つ重要になっていくるのは国語力です。
文章をしっかり読み取り、何を聞かれているのか?判断しなければなりません。これは計算力だけではどうにもなりません。
文章を読み解くには国語力が必須となります。
計算学習の取り組みと同時に国語力を養う学習も進めなければなりません。
算数の文章題は学年が進むにつれ国語力がないと太刀打ちできなくなります。
息子の現在の状況をみると小1の頃からもう少し国語力を養う学習に力を入れてもよかったかなと思っているので、皆さんには1年生から国語にも力を入れた学習に取り組んでほしいです。
国語力の重要性について詳しく書い記事がありますので「小学生国語の勉強法について考える」もお読みください。
文章問題は図を描けるまでやり込む
文章問題に取り組んだ当初は誤った教え方をしていました。
学校のカラーテストでよい点が取れるように文章問題を解く際に、テクニック的なことを教えてしまったのは失敗だったと反省しています。
失敗の内容は文章問題引き算の解き方です。
引き算の問題を解く際にはキーワードがありそのキーワードを見ればこの問題は引き算のなのか、足し算なのか、学校レベルの問題であれば解けてしまいます。
ちなみにキーワードは、「かずのちがい」・「のこりはいくつ」・「○より小さいかず」・「どちらがなんこおおい」というキーワードが入っていれば、この文章問題は「引き算」のことがが問われていることがわかります。
息子にこのキーワードを教えてしまったため、文章を読みキーワードを発見し引き算の式を立て、解答を導くという作業をしていまい全く試行錯誤しなくなってしまいました。
学校のテストはよい点を取ってほしいですが、テクニック的なことを教えるより、考え方を教えることが重要です。
実は、このキーワードも学校レベルの簡単な文章問題などでは通用しますが、少し難しい問題集だと通用しなくなります。実際に難しいレベルの問題集を見てみるとわかると思います。
そこで、低学年のうちは文章問題を理解し解けているか判断する基準は、図や絵で表現して問題を解くことが重要だと実感しました。
文章問題で立式できても、実は文章の内容を理解できていないケースがありますが、図や絵で表現するには、文章内容を理解しなければ表現することはできません。
また、文章問題の答えを見直す際も図と式が一致していなければ不正解です。
図と式が一致していない場合は、答えが違う可能性があるので、もう1回見直すという癖づけにもなります。
ただ、文章から図や絵を表現するというのは勉強が苦手な子供にとってはかなり難しいです。
図や絵で表現するには、ある程度の訓練が必要となります。
どんなに簡単な文章問題でも図や絵で表現するようにコツコツ努力するしかありません。
息子が実際に使用した文章問題を図や絵で訓練する問題集にかもがわ出版の「文章イメージトレーニングワークシート1足し算・ひき算」という問題集があります。
この問題集は、文章問題自体は非常に簡単な内容ですが、文章を絵で表現する訓練には最適な問題集です。
初めは、図から問題文を作る訓練をし、次に問題文から図を描く訓練を延々と単元ごとにしていきます。
この手の問題集が中々なかったので、ありがたいです。
小1算数文章題ドリル・問題集の選び方
管理人の息子も含め、勉強が苦手な子供は文章の長さや文字の大きさなど、見た目で拒否反応を示す場合もあります。
難しい文章問題になればなるほど、可愛い絵がなかったり文字も小さくなってきたりするので、まずは、とっつきやすい文章問題から取り組むのがいいと思います。
ドリルでも問題集でも通信でもいいと思います。
管理人は、「ちびむすドリル」や「ぷりんときっず」などのネットの無料プリントを使用させてもらいました。
こちらは、カラフルで文字も大きく、文章問題に挿絵もあり息子にとっては嫌悪感を抱かずに文章の内容を読み込むことができました。
レベル的には基礎をしっかりおさえたレベルなので、まずは文章問題に慣れるということでは十分使える教材だと思います。
教科書ワークも使用しましたが、単元ごとになっているので、今やっている単元が子供にわかってしまうとあまり考えずに出てきた数字を機械的に足したり・引いたりするので、教科書ワークで文章問題に取り組むのはあまりお勧めしません。
「ちびむすドリル」や「ぷりんときっず」で、ある程度、算数の文章問題とはどういうものかわかってきたら同じくネットの無料プリントで「小学生算数問題・算数プリント」・「算願」がおすすめです。
こちらは、文字は少し小さくなり、白黒で挿絵もあまりかわいくありませんが引き算・足し算が混合になった問題が数多く提供されています。
息子もかなり利用させてもらい、難易度的には「基礎+α」になっています。
小1夏休み終了まではネット系の無料プリントをメインに取り組みましたが、だんだん試行錯誤しなくてもスムーズに問題が解けるようになりなってきます。
そこで、夏休み明けから少しレベルアップした試行錯誤しなければ解けない問題集に取り組み始めました。
計算と図形を考える問題集としては「Z会のグレードアップ問題集 計算と図形」を使用し、文章問題には「サイパー思考力算数練習帳シリーズ1文章題たし算・ひき算」を利用しています。
試行錯誤するには、文章問題だけでなく、計算や図形問題も試行錯誤してほしいと思い、Z会のグレードアップ問題集を選びました。
さすがZ会で良問が多いです。
難易度的には、勉強が苦手な息子でも基礎がしっかりできていれば取り組めます。
自力で正解できる問題・ヒントを出して解ける問題・手も足も出ない問題など、息子にとっては、試行錯誤しなければ解けないレベルの問題で、大変よいと思っています。
問題を問いていくと、理解が不十分な単元も見つかり、あやふやな単元は、もう一度基礎を見直すきっかけにもなり助かります。
サイパーは、文章問題オンリーですが、文章は短めです。
出題傾向は同じ単元を問い方を変えて、何度も繰り返し解くようになっています。
少しひねった問い方をすることもあり、初めは苦戦しても、繰り返して問われるので、その単元が終わるころには、自力で解けるようになっています。
サイパーの欠点は、問題文の後に、図が表示されているので、自分で図を描いてから解く練習になりません。
そこで、息子には、太い付箋を貼って解かせています。
最後に丸つけするときは、図も見せて、息子が描いた図とサイパーに描かれている図を比較していきます。
図や絵がしっかり描くことができれば、その文章問題の本質を理解しているということになります。
とにかく、算数の文章問題を解くときは、図や絵で描いてから式をたてるように訓練することがとても重要だと考えています。
親としてはついつい難しい問題集を取り組ませたくなりますが、まだ1年生です。無理をする必要はありません。
難易度は少しずつステップアップしていけばよいです。難易度を上げていくのが難しければ1年生の間はずっと基礎問題でもよいと思います。
その他、管理人は活用していませんが本屋なので見た時にいいなーと思った数研出版の「算数ランダムトーレニング小1」というドリルがあります。
内容は標準コースと発展コースに分かれており、標準コースは単元学習になっていますが、発展コースは1年生で学習した単元がランダム出題されています。
レベル自体はそれほど難しい内容ではありませんが、単元に関係なくランダムに出題されるドリルは少ないのでご紹介しておきます。
まとめ
管理人は、文章問題の取り組み方を色々と間違ったり、寄り道をしながらになりました。
このブログを読んでいる方には、無駄なく文章問題に取り組めるようにポイントをまとめました。
●文章問題に取り組前に、1年生で習う四則計算はスムーズにできるように特訓する
●ある程度、語彙力・言葉の決まりなどの国語力を身につける
●初めは、文字が大きく挿絵もあり、ひねった文章ではない文章問題をたくさん解かせる
●慣れてきたら文章に出てくるキーワードのみで解ける文章問題ではなく、少しひねりが入った文章問題をたくさん解かせる
●文章問題を解く際は必ず絵や図で表現できるように訓練をする
ここまでやり遂げることができれば、かなり力がついており「考えるクセ」がついています。
管理人の息子も現在進行形で取り組んでいます。
「じっくりと考えるクセ」は早めに訓練する方がよいと思います。
高学年になってくると算数や国語だけではなく、理科・社会まで文章読解力が問われることになります。
低学年の内に「考えるクセ」がついていないと、高学年から親に言われて試行錯誤の訓練をするというのは反抗期とも重なり難しいこともあります。
小1のうちから、考えるクセと文章読解に必要な国語力を養っていかなければなりません。
管理人の息子には毎日数問でも必ず文章問題を解かせています。
その際は図や絵を描きながら問題を解くようにしています。
また、算数だけではなく、すべての科目で重要となる読解力を高めるために国語の長文読解にも取り組んでいますので、それについて「小1 おすすめ国語読解問題集(レベル別)」記事もお読みください。
息子は決して地頭がいい方ではなく、どちらというと勉強が苦手なタイプの子供です。
それは親である管理人が見ていてよくわかります。
子供自身は勉強が苦手だという意識はないと思います(そのように仕向けているので)。
子供自身が勉強に苦手意識を持つようなネガティブ発言は絶対にしてはいけません。
しかし、子供のレベルや実力はしっかり把握する必要があり、その子供に合った学習法で家庭学習に取り組んでいかなければなりません。
ネットなどの情報も重要ですが、巷で紹介されているブログなどの内容は、出来のいいお子さんのお話のケースが多く、管理人の息子にとって実力が離れすぎてあまり参考になりませんでした。
皆さんの中にも、優秀なお子さんのブログ記事などを読んで、自分の子供と比較していしまい、焦ってしまったことはないでしょうか?
しかし、何も焦る必要はありません。
自分の子供のことをしっかり見つめ、少しづつでもできるようになっていることに目を向けましょう。
勉強が苦手な子供だって毎日コツコツ努力したらできるようになってくるはずです。
管理人はそう信じて日々、息子と家庭学習に取り組んでいます。
子供は一番そばにいる親に褒めてもらいたいものです。
今は文章問題で正解に導びけなくても、一生懸命に試行錯誤したことをいっぱい褒めてあげましょう。
小1で取り組んだ方がよい算数ドリル・問題集まとめ