今回は中学受験しない子供の映像学習の2大巨頭、「スタサプ」と「東進オンライン学校」について比較していきたいと思います。
小学生のオンライン授業・映像授業はどれがいいのか?迷うことも多いと思います。
管理人と息子が東進オンラインとスタサプの両方を1年間取り組んでみての感想になります。
各教科別に比較し、最後に管理人の評価をまとめてみました。
目次
スタサプ・東進オンライン 算数の比較
今回は小学4年生算数について見ていきます。
わかりやすいように同じ小数の単元で比較していきます。
結論から言うと受講される方の好みになると思いますが、管理人も息子も算数に関しては東進の方が合っていました。
東進の授業の進め方は、初めにわかりやすく解説してくれるので算数が苦手な息子でもしっかり理解できます。
算数比較まとめ
東進オンライン | スタサプ | |
レベル | 基礎~中受準備レベル | 基礎~中受レベル |
授業回数(小数の単元) | 12回 | 11回 |
講師のレベル | ◎ | 〇 |
東進オンライン算数
学習レベル
レベル:基礎~中学受験準備レベル
通常講座と演習充実講座があり、通常講座は基礎から標準レベルで、教科書で学習する範囲をカバーする内容になっています。
新設された演習充実講座は全国統一小学生テストに対応した講座になっているので教科書のレベル以上の内容です。
演習充実講座は別途料金がかかるわけではないので、中学受験をしようか迷われている方はチャレンジしてみたらレベルが肌で感じられると思います。
東進の演習充実講座について詳しく知りたい方は「東進オンラインサービス拡充」をお読みください。
授業の進め方
オフラインにも関わらず、先生が画面越しに問いかけてくることが多いので、常に考えながら授業を受けている印象があります。
また、面白エピソードを織り交ぜてくれるので子供の食いつきがとてもいいです。
授業の進め方は、まず単元の説明、その後、確認問題を先生と一緒に取り組み、その後、練習問題を時間設定してタイマーで計りながら生徒が解いていき、最後に先生が解答・解説していく流れです。
小数の単元で見ていくと小数の仕組み・計算・文章問題とバランスよく学習する内容になっています。
単元の授業回数
小数の学習回数は小数の仕組み・足し算・引き算・かけ算・わり算合わせて12回学習していきます。
テキスト
テキストは一単元当たり例題→確認問題→練習問題→確認テストという流れをPDFのテキストと画像での出題(確認テスト)になります。
解説のための問題なので演習量は圧倒的に少ないです。
テキストは無料のPDFだけとなっているので、しっかりファイルしておかなければ復習する時に困ります。
有料でもいいので冊子販売があればと思います。
スタサプ算数
学習レベル
レベル:基礎~応用レベル
スタサプは「入門」・「基礎」・「応用」とレベル講座に分かれており、入門は小数の仕組みと計算問題中心となっており、基礎は文章問題が中心となります。
応用レベル講座は難関中学受験に対応した講座となっています。
講座が多いのでお子さんのレベルに合わせた講座を選択すると学習効率があがります。
ただし、実力と希望があっていない場合、間違った講座を選び映像をみているだけの学習になってしまった場合は、時間の無題になりますので注意が必要です。
授業の進め方
スタサプは非常にシンプルで無駄のない映像学習となっています。
授業の流れは1問目を先生と一緒に問題を解きながら解説を聞いていきます。2問目は生徒が解く時間を確保し、解き終わったら解説という流れです。
3問目も先生と一緒に問題を解き、4問目は生徒が解くという流れです。
単元の授業回数
小数の学習回数は入門で7回、基礎では4回の合わせて11回学習していきます。
テキスト
無料のPDFと有料のテキストを選択できます。どちらも同じ内容ですが、復習などを考えると有料冊子の方が使いやすいかもしれません。
冊子を購入する際はキャンペーンをやっている時期があるのでその時に一気に購入するのがよいと思います。
内容は東進に比べ演習量が多いです。
東進オンライン・スタサプ 国語の比較
東進とスタサプの国語学習は方針が全く異なります。
好みや意見が分かれるところだと思います。どちらも取り組んでみた結果、息子は東進が合っているようでした。
東進オンライン国語
普段、私たちが目にする読解問題集は一部抜粋した文章内容を読んで設問に答えていくというのがオーソドックスなスタイルだと思います。
国語の問題を解くことに慣れるにはオーソドックスなスタイルの読解問題集が妥当だと思いますが、息子の場合、圧倒的に読書量が少ないので活字を読む機会は読解問題集に取り組むくらいしかありません。
今まで管理人もオーソドックスな読解問題集をできるだけ多くやることで読み物に触れる機会も増え、設問に対する訓練にもなると思い取り組んできました。
しかし、読解問題集の読み物だけでは、読書に対する興味がわいてこないのです。
基本的には問題を解くときだけ読んで終わりという感じです。
読書を全くしないよりましですが、本の奥深さ、得られる知識、想像する力など読書には色々な要素が含まれており、人間形成にとても重要だと思っています。
読解問題集に取り組んでいれば、読書に興味をもつかなーと淡い期待がありましたが、あまりうまくいきませんでした。
息子にとっては読解問題集の文章を読むのは問題を解くために過ぎなかったのです(考えてみたら当たり前ですよね)。
前置きが長くなってしましたが、このままでは本当に読書に興味を持たないまま大人になってしまうのではないかと思い、今までの学習方針とは全く異なる東進オンライン国語に取り組んでみることにしました。
東進の国語は一つの物語(テーマ)を8回(2カ月)にわたり学習していきます。ようするに1冊の本を読み切るスタイルで学習していきます。
テーマは本の面白さを知ってもらうという方針です。
これが息子には、はまりました。
まず、教材として取り扱う本が素晴らしいです。
東進が全力で吟味した内容だと思うので、学年に合った面白い内容の本を学習テーマとして取り扱います。
息子は東進で扱う学習教材を自分でも読みたいということで毎回購読しています。
そのおかげか今までより本に興味を持つことが増え、読解問題集でも気に入った内容の話があれば購読する機会が増えてきました。
国語のテストについては不明ですが、読書に興味を持つということが高学年になり少し出てきた感じがしてきたので東進オンラインに取り組んでよかったと感じます。
また、国語も演習充実講座が開設されています。
内容は毎回、違うテーマの長文にトライし、オーソドックスの設問に答えていきます。
レベルは全国統一小学生テストの国語もかなりの長文なので、そこに焦点をあてた講座になっているので標準レベルからやや難しい漢字です。
しかし、扱う本文はおもしろい内容になっているので読みごたえがあります。
演習充実講座は別途料金がかかるわけではないので、中学受験をしようか迷われている方はチャレンジしてみたらレベルが肌で感じられると思います。
東進の演習充実講座について詳しく知りたい方は「東進オンラインサービス拡充」をお読みください。
授業の進め方
標準講座は前回までのあらすじについて説明があったあと、物語の主人公の心情など読書していく上でのポイントを説明してくれます。
その後、本文を先生が音読していき、生徒は目で追っていく感じです。
最後に設問に取り組むという流れです。
国語の学習というより読書の楽しさポイントを一つの話を通して学んでいくという授業です。
テキスト
ほぼ読み物になっています。最後に設問が3問あります。
1回の講座終了後に確認テストがあり、講座で読み取った内容について問われてきます。
読解問題というより本の中身について理解しているか問われるような問題なので読解問題強化にはつながりません。
スタサプ国語
スタサプ国語は非常にシンプルです。
イメージとしては読解問題集を先生の映像解説付きで学習できるという感じです。
先生の映像解説付き読解問題集なんて見たこともないので非常に贅沢です。
また、息子が学んだ国語の山崎先生の授業が非常にわかりやすいです。
注目すべきポイント・考え方・解答の導き方を丁寧に教えてくれます。リズミカルな話口調で頭に入ってきやすい解説が特徴です。
国語の学習はどうしたらよいか迷ったらスタサプ国語で間違いないと思います。
オーソドックスな国語学習をしたいなら東進よりスタサプだと思います。
授業の進め方
授業を受ける前にテキストを自分で解いておく必要があります。つまり予習が必要です。
授業はまずは先生が音読していき、受講生が音読内容を目で追っていく感じです。
音読の際も重要部分に線を引いていくように指示がだされたりしていくので、受講生が映像に集中できるようになっています。
その後、設問に対し一問ずつ解くポイント解説し解答していきます。
受講生は予習内容を丸付けをし、間違ったところは先生の解説をしっかり聞き修正していきます。
テキスト
テキストは標準的な設問になっているので、読解問題の学習を深く学んでいけます。
問題の解き方、正誤問題の選択肢を選ぶ場合のコツなども解説してくれています。
テキストは充実した読解問題集だと思っていいです。
扱う本文内容もすぐれているので、ご自身で読解問題集を選ぶのが難しければ、スタサプ国語テキストを冊子で購入し、読解問題集として何度も取り組むのもありだと思います。
スタサプ・東進オンライン 理科/社会の比較
スタサプと東進オンラインの理社は方向性が全く違うので、よく検討してください。
ちなみに中学受験をしない管理人の息子は、スタサプも東進オンラインも本格的に活用しませんでした。
東進オンラインの理科・社会
東進の理科社会は教科書に沿っていません。
理科社会に興味をもってもらうという感じの授業です。
中学受験を希望しなければ東進の理科・社会で楽しく学習するのもありだと思います。
息子の場合、中学受験はしませんが、漢字学習・算数学習などに追われ、理科・社会に力を入れて学習する時間がありません。
せめて教科書の内容だけでもおさえておきたいという学習スタンスなので東進の理科社会に取り組む時間がありません。
どちからというと教科書にそった学習内容になっているスタサプの方が使い勝手がいいです。
ただし、東進の先生は楽しく学習をすすめてくれるので理科・社会の楽しさや本質を知るのであれば東進だと思います。
スタサプの理科・社会
理科については管理人的には圧倒的にスタサプの方が使いやすいと感じました。
教科書を中心に家庭学習をしているので、教科書に沿った内容の授業をしてくれるスタサプがわかりやすいです。
すべての単元の実験が映像で見ることができるのはありがたいです。
活字を読むより実験映像をしっかり見る方が一発で理解できます。
子供にとって実験映像はおもしろいので集中してみることができ、頭に入っていきます。
実験で学んだことをテキストで確認するようになっているのでスムーズに学習できます。
本来、理科は楽しいものなのでその楽しさ・おもしろさを伝える実験映像がたくさん収録されているのはスタサプならではだと思います。
社会は教科書の内容の要点がまとめられており、暗記方法なども先生が解説してくれます。
また、理科・社会の中学受験対応講座があるのでスタサプの特徴です。
中学受験では理科・社会は点数の稼ぎどころです。
しっかり学んで得点力アップにつなげたいです。
そういった意味でも理科・社会は東進よりスタサプの方が圧倒的に有益だと思います。
管理人的の評価まとめ
うまさの東進、誠実なスタサプといったイメージです。
東進はリアルタイムではないということを忘れるくらい画面越しに問いかけてきます。
楽しくやり取りをしている感じになるので塾に行っている感覚です。
スタサプはおもしろおかしくといったお話や余計な話は別に求めてない人には都合がよいと思います。
人によっては淡々と授業が進むので面白さに欠ける感じもしますが、解説はわかりやすいです。
教科別に評価をまとめてみました。
算数・・・圧倒的に講師の質が東進は高いです。算数が苦手なお子さんは東進の算数がお勧めです。
国語・・・読書に興味を持たせたいなら東進、読解問題強化や国語学習強化を図りたいならスタサプです。
理科・・・教科書に沿った内容なのでスタサプ
社会・・・教科書に沿った内容なのでスタサプ
カリキュラム評価
カリキュラムについては圧倒的に東進オンラインがすぐれています。
講座スケジュールが1年分で構成されているため、どのように学習を進めていったらよいか明確になっています。
まさに通塾しているようなスケジュールになっています。
どの単元の学習をしたか、今後はどのようなことを学習していくのか親も子も明確にスケジュールが目視できるようになっています。
授業の理解度も確認できるようになっており、どの講座も受講後必ず確認テストがあり理解度をチェックできます。
合格点に達していない場合は理解度が甘いのでもう一度復習する必要があります。
また、月例テストというのもあり1カ月間受講した内容の総復習となるので、理解度をチェックできます。
まさに中学受験塾大手の四谷大塚と東進が考え抜いたカリキュラムになっているので家にいながら通塾しているような感じになります。
家で学習スケジュールを立てるのが難しい場合などは非常にありがたいと思います。
一方、スタサプはこの辺りが弱点だと思います。
カリキュラム構成が個人任せになっています。
学習したい講座を数ある講座の中から自分で選択しスケジュールを組んでいきます。
小学生であれば親がスケジュールを組むことになると思いますが、結構大変です。
しかし、弱い単元や苦手教科のみを効率的に学習していくにはスタサプはかなり魅力的です。
中学受験塾に通塾しているが国語だけは基礎から学びたいなどの要望がある時はスタサプを活用するのも一手だと思います。
スタサプは他の学習がメインで補習教材として活用できます。
中学受験対応評価
中学受験を希望するのであればすべての教科で中学受験に対応した講座があるスタサプに分があると思います。
中学受験独特の学習法があると思うのでそれに対応した応用レベル講座があるスタサプは受験生のサポートになると思います。
東進は新設講座に演習充実講座ができましたが、算数と国語のみの対応となります。
また、がっちり中学受験対応というより全国統一小学生テストに対応した講座ということになるので難関中学受験を希望されるお子さんには物足りないかもしれません。
料金・受講学年・受講講座の比較
東進オンラインもスタサプも信じられないほど低料金です。
普通に通信教材を活用してももっと金額が高いですが、この2つは映像学習+教材費も含まれているので通信学習の中で最強ではないでしょうか?
東進オンライン学校 | スタサプ | |
対象学年 | 1年生~6年生 | 4年生~6年生 |
料金 | 1カ月あたり(12カ月一括払い) 2,497円(1~2年生) 3,278円(3~6年生) | 1カ月あたり(12カ月一括払い) 1,815円(4~6年生) |
対象講座 | 毎日トレーニング 演習充実講座(算国) 標準講座(算国理社) | 小学講座(算国理社)の基礎・応用の2レベル、高3までのすべての映像授業見放題
|
お試し | 10日間無料お試し | 14日間無料お試し |
東進オンライン・スタサプのどちらを選ぶべきかの結論
東進オンラインかスタサプどちらの映像学習が息子に合っているか見極めるため1年間両方を活用してみました。
結論として息子の場合は小学生の間は東進オンラインのみに決定しました。
理科・社会のオンライン学習は今のところ必要ないので、国語と算数で評価した場合、息子に合っているのは東進と判断しました。
また、中学受験を希望していないので日々の学習スケジュールやカリキュラムがシステム化している東進オンライン学校が息子には合っています。
子供にとってどちらの映像学習が適しているかは異なるので、慎重に比べてみてください。
どちらも無料でお試し体験があるのでオンライン学習に興味がある方は、まずは無料お試しに申し込んでみたらよいと思います。
●東進オンライン学校・スタサプ簡易比較表
東進オンライン | スタサプ | |
算数 | ◎ | 〇 |
国語 | ◎ | ◎ |
理科 | 〇 | ◎ |
社会 | △ | ◎ |
中学受験対応 | △ | ◎ |
講師の質 | ◎ | 〇 |
カリキュラム | ◎ | △ |
料金 | 〇 | ◎ |
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