小学6年生算数の最重要計算単元に分数の四則計算が登場します。
6年生で学習する計算単元は分数のみです。そして小学校で登場する計算単元はすべて終了となります。
1学期のほとんどの時間をさいて分数のかけ算・わり算を学習していきます。それほど重要単元ということです。
今後、分数について一から新たに学習する機会はほとんどありません。中学・高校では分数の計算が完璧にできることが前提で、分数を活用した複雑な問題がでてきます。
今、小6のこの時期に分数の四則計算がしっかりできるようにしていきたいです。
今回は勉強が苦手な息子がスムーズに分数の四則計算をマスターできた方法をお伝えしていきます。
学校の進め方では、「分数と整数のかけ算とわり算」・「分数×分数」・「分数÷分数」・「分数と小数のかけ算・わり算」・「分数のかけ算・わり算を使った色々な問題」の順番で学習していきます。
ただ、この通りに進めても完全に分数をマスターし、活用できるようになっているか微妙です。
分数にも四則計算があるので「分数のたし算・ひき算・かけ算・わり算」の混合問題が解けるようになり、さらに整数・分数・小数が混じった四則計算がスムーズにできるようになってはじめて分数の計算をマスターしたことになります。
目次
5年生の分数のたし算・ひき算をもう一度復習
分数のかけ算・わり算を学習する前に、5年生で学習した分数のたし算・ひき算を復習しましょう。
できれば3つの分数のたし算・ひき算の計算問題がスムーズできるか確認してください。
分数のたし算・ひき算がつまずくようであれば、かけ算・わり算の学習には進まず、もう一度、たし算・ひき算の復習をして完璧になった状態で次に進みましょう。
この確認は春休み期間にできるのが望ましいですが、土日祝日を利用してもよいと思います。
焦らずじっくり復習しましょう。
実は分数のたし算・ひき算がスムーズにできるようになれば分数のかけ算・わり算はそれほど苦も無くマスターできると思います。
約分・通分があいまいだとこの後出てくる分数の四則計算で大苦戦します。
分数の単元はどんどん先に進む
分数のたし算・ひき算の復習が終わったらいよいよ分数のかけ算・わり算にいきます。
分数のかけ算・わり算の学習の進め方は、基本的な事柄を学習したら「分数のたし算・ひき算・かけ算・わり算」が一つの式に混在している問題に取り組み、あとはひたすら演習を重ねていきます。
「分数×分数」や「分数÷分数」の計算問題だけできてもだめです。
もちろん、つまずくようであれば、「分数×整数」・「分数÷整数」など分けて進める必要がありますが、それに時間をかけるなら分数のたし算・ひき算をしっかりマスターできるよう復習に時間を充てたいです。
「分数×整数や分数÷整数」は「分数のたし算・ひき算」より簡単にマスターできるはずです。
分数の四則混合問題は、計算のすべての要素が盛り込まれているのでとても重要です。
「計算の順序」・「小数と分数(帯分数も含む)と整数の混合」・「約分・通分」を確実にこなしながら計算していきます。
初めは苦戦するかもしれませんが、慣れてくるとコツがつかめます。
「分数×分数」や「分数÷分数」の計算問題のみに時間をかけても四則混合問題がスムーズにできるようにはなりません。
基本事項をおさえたらすぐに分数の四則混合問題の演習を重ねる方が効率的です。
分数を活用した問題にたくさんチャレンジ
分数の四則混合計算問題がスムーズにできるようになったら分数の活用にも時間をさきます。
学校では分数の活用にはあまり時間をさきません(割く時間がないのかもしれません)がとても重要です。
具体的には、「分数を使った面積を求める問題」・「分数を使った時間・道のりの問題」・「分数を使った割合の問題」・「1あたりを求める問題」などを学習します。
割合や道のり問題など整数ではスムーズにできても分数になった途端に思考停止し全くできなくなる場合もあります。
分数だとイメージしづらいというのもあります。その場合は整数におきかえてから分数で考えるようにすると何となく見えてくるようです。
また、「分数の割合」や「1あたりを求める問題」がランダムに出題された途端にできなるといったこともあるので、演習を繰り返し、何となく理解していたものをしっかり落とし込むまで学習していく必要がございます
管理人が作った文章問題の一例
分数を活用する問題を色々取り組むことで少しずつ分数のイメージができてきます。
分数の計算のみにとどまらず、分数の活用問題までしっかりできると中学に進級しても問題なく分数を使いこなせると思います。
活用した問題集
分数の計算はとにかくたくさん演習を重ねて慣れていくしかありません。やり過ぎということはないです。
文章題はできるだけ多くの問題に触れるようにしてください。分数を使った様々な問われ方があることを知ることも大事です。
基本から標準レベルの問題がスムーズにできるようになるまで繰り返してください。
標準レベルまでしっかりできるようになれば小学校で学習する分数は完璧です。
中学以降も分数を使った問題が出題されても小学生で学習したことをしっかり活用できるようになっています。
管理人が活用した主な問題集を紹介しておきます。
管理人は算数の学習は教科書ワークの3点セットと塾用教材で基本問題から応用問題まで取り組んでいます。
特に教科書ワーク3点セットは非常に優れた問題集なので是非活用してみてください。「算数教科書ワーク3点セットは絶対に取り組むべき教材」でも詳しく説明しています。
ここに挙げた問題集にこだわる必要はありません。とにかく色々な問題に触れるようになっていて演習量もしっかり確保されている教材を活用してください。
ネットの無料プリントも大いに活用しましょう。
参考までに活用した問題集の購入サイトを載せておきます。
分数の計算で活用した問題集と購入サイト
教科書ワーク数と計算
ウインパス算数
小学ウインパス 算数 小6
標準新演習算数
分数の文章問題で活用した問題集と購入サイト
教科書ワーク文章題・図形
ウインパス算数
小学ウインパス 算数 小6
標準新演習算数
小6分数のまとめ
今回は6年生で唯一学習する計算単元「分数」について書いていきました。
分数の四則計算がスムーズになることが最重要課題です。まずは分数の四則計算なら問題なくできるという自信がつくまで演習を重ねてください。
そのためには5年生で学習した分数のたし算・ひき算もとても重要なのでもう一度振り返っておきましょう。
分数は中学・高校と進級したあとも使い続けるので、小学生の時間のあるうちに分数の演習問題にたくさん取り組みましょう。