本ページはプロモーションが含まれております

 

 小4の壁というのを耳にしたことがあると思います。

 

小学校4年生になると学習内容が抽象化しぐっと難しくなり、「勉強が苦手」・「勉強がわからない」と感じる子供も増えてきます。

 

勉強がわからないとますます学習意欲が低下し、「勉強が得意」・「学校の勉強は簡単」と思う子供との学力格差が生じ、その格差は学年が進むにつれ拡がっていき、勉強できる子・勉強できない子が固定化されてきます。

 

4くらいになると自分と他者との違いを意識し始める年頃なので勉強がわからない子供は学習に対し劣等感をいだきやすくなることも学習意欲の低下につながります。

 

このようになる前に学習習慣を身につけ、小4の壁を乗り越えていく必要があります

 

小4の壁の前兆は小3頃より現れる

「小4の壁」といっても突然「壁」がやってくるわけではありません。

 

3半ばくらいになると今まで親の言うことを素直に聞いていた子供も自分の意見・やりたいことを主張するようになります。

 

自分の意見や主張はごく自然の成長過程のことだと思いますが親の方は戸惑うことがあります。

 

今までのように親の言うことを素直に聞かないので、イライラしたり、力づくで言うことをきかせようとしたり(怒ったり、命令したり、ペナルティーを科したり)などしてしまうこともあり、親子でぶつかる場面が増えてきます。

 

これは子供の成長と親の感覚にずれが生じてきているからであり、「小4の壁」の前兆だということを認識し親も心の準備をしながら新たなサポートの仕方を考えていく必要があります。

 

今までの子供に対しての接し方はどちらかというと指示することが多かったと思います。

 

「勉強しようね」・「ご飯食べてねー」・「時間割調べてよ」・「お風呂入ろー」・「そろそろ寝ようか」など声かけも親主導です。

 

それらを少しずつ親主導から子供自身が意思決定することを親も受け入れていく必要があります。

 

「勉強しなさい」と言わないでも勉強するようになってくれればベストですが、そのような子供はごく一部の子供です。

 

しかし、勉強することが生活の一部に、つまり「習慣化」させるのであれば親の導き次第ではほとんどの子供が可能だと思っています。

 

学習の習慣化について管理人の取り組みについて次の項目でお話していきます。

 

息子は勉強が苦手な方なので、息子ができるのであればどのお子さんでも適応できると思うので参考にしてみてください。

 

学習習慣の第一歩は親主導

何事も習慣化してしまうと、やることが当たり前になります。はみがき・早寝早起き・用意・学習などが習慣化すると1日がスムーズです。

 

その中でも学習の習慣化は定着するまで時間がかかり、油断すると「0」になってしまいます。

 

息子も学習習慣化は現在進行形の状況です。

 

学習習慣化は低学年からの方がいい

学習習慣は高学年より低学年の方がつけやすいです。

 

何といっても低学年のうちは素直なので言うことを聞きます。この素直な時期に学習習慣化するのが近道です。

 

具体的には「学校から帰ってきたら宿題をやるのは当たり前」・「夜もしくは朝に宿題以外の勉強をするのは当たり前」・「土日祝日・長期休みも勉強するのは当たり前」にしていきたいです。

 

「それができないから困ってるの」・「そんなに勉強させるのは嫌がるし無理!」と思うかもしれませんが「できます」。

 

そんなに難しいことではありません。

 

低学年のうちは、子供自身が学習するということの概念がありません。誰かと比較したりすることもないので、一緒に勉強するよーというと素直に受け入れます。

 

子供にとっての家庭学習時間は「お母さんと楽しい時間が過ごせる」・「お父さんと一緒にいれる」くらいの感覚です。

 

ただこの段階で無理をしてはいけません。

 

難しい内容のドリルや問題集に取り組んでつまづいてしまうと親子で過ごせる楽しい時間が、苦痛の時間になってしまい勉強が嫌いになり習慣化どころではなくなります。

 

初めは一緒に文字を書いたり、数字を書いたり、計算も一緒に声出して言ってみたり、パズルやクイズなどをしたりゲーム感覚でいいと思います。

 

毎日、必ず机に向かって学習する

初めのうちは学習内容をそれほどこだわらなくてもよいと思いますが、管理人がこだわったことが一つあります。

 

それは毎日机に向かって座るということです。

 

これからずっと学習していく机(我が家はダイニングテーブル)に必要な学習教材を用意して親子で座って学習しました。

 

この机は学習するところという認識させるためです。

 

TVを見ていようが遊んでいようが「じゃー今日の勉強をしよう」と机に向かうことでメリハリをつけたかったからです。

 

ただし、親子で一緒に学習することがTVより面白いと思わせる工夫は必要だと思います。親と一緒に机に向かうことは面白いことをするんだというところから始めます。

 

親と一緒に何かすることが楽しいと思うのは低学年の方がハードルが低いです。

 

高学年になってくると親と一緒に作業するよりTVやゲームの方が楽しいと思ってしまうケースが多くなってきます。

 

やはり小学校入学と同時に学習習慣化計画を実行するのがスムーズにいきます。

 

小学校入学から2学期に入るまでは学校でも学習らしい学習は無いので、家でも本格的な学習をする必要はありません。

 

親も子供も学習するということに慣れていく期間でもあります。

 

この頃に親子で机に向かって楽しく学習に取り組んでください。

 

2学期以降は少しずつ計算や漢字学習を取り入れても、1学期の楽しく学習の延長上なので子供はスムーズに受け入れられ状態になっています。

 

ただし、2学期に入る前の夏休みにもしっかり学習に取り組まないと、だらけてしまいますので小1夏休みの過ごし方は重要です。

 

親の覚悟が必要

もう一つ学習の習慣化を達成するためには、伴走する親の覚悟が必要です。

 

親子学習をすると決めたからにはどんな時も親が伴走していきます。

 

親がTVやゲーム・スマホを優先したり、飲み会を優先するとその度に子供の家庭学習も中止になります。

 

このようなことが頻繁にあると子供はリズムを掴めず学習の習慣化は難しくなります。いっそのこと初めから外注した方がいいです。

 

親の都合で子供の学習習慣化を停滞させることだけは絶対に避けなければなりません。

 

万が一、体調不良や急な出張などで一緒に学習できない時は子供が一人で学習できる教材セットを用意しておきます(子供が一人でできるレベルの教材)。

 

そして用事が終わり帰宅したら真っ先に丸つけを行い、一人でチャレンジできたことを褒めます。

 

一人で学習に取り込んだことを評価することで、一緒に学習できなかったことへの不満や不安を解消できるので、丸つけ・評価はできるだけ早く行います。

 

我が家もいつまで伴走するかはわかりません。小学校6年間伴走するかもしれません。その覚悟で子供と向き合っています。

 

管理人も息子が小1になり親子学習で伴走するようになってからは、飲み会は行っていません。管理人の時間を息子との学習時間に割いています。

 

と偉そうなことを言っていますが、実は親も子供と学習することが習慣化するので今では全く苦になっていません。むしろ子供と一緒にいれる貴重な時間だと思って楽しんでいます。

 

学習習慣化について計画の立て方など具体的な方法を記載した記事がありますのでそちらも参考にしてください。

 

 

学習習慣の第一歩は親の主導ではじまります。子供のために一緒に付き合う覚悟が必要です。

 

「勉強しなさいよ」と口出しだけなら必要ないです。それで学習習慣化することはありません。

 

ルール作り

1からはじめた家庭学習にはルールがあります。

 

TV・ゲーム・動画・友達と遊ぶ・お出かけなど自分のやりたいこと好きなことをするには、やるべきことを終えてから(宿題・家庭学習)というルールを我が家では徹底しています。

 

TVゲームを購入したらそれについて細かなルールとルールを守れなかった時のペナルティも設けるようにしています。

 

今後も遊びアイテムが増えるたびにルールも追加されます。

 

ただし、このようなルールやペナルティー設置は家庭により賛否があると思うので、我が家の場合ということでご理解ください。

 

基本的にはやるべきことを終えたら好きなことをしてもいいよというスタンスです。「飴と鞭」ですね。

 

出かけたり親子で遊ぶ時は思いっきり遊びます。旅行などのイベントも多くしています。

 

飴の時には、子供がもっとも喜ぶことを計画し、十分鋭気を養うように準備・計画することも親の役目だと思っています。

 

また、旅行などをたくさんできるように資金準備も計画的に用意(投資など)しています。

 

辛い事ばかりでは長く続きません。子供にも「いつも頑張っているから旅行やイベントも行けるんだよ」と言っています。

 

鞭を入れるなら飴の時は思いっきり楽しめるようにしたいです。

 

ルールに沿って行動するということも低学年から徹底していると習慣化してきます。高学年からだとかなり骨がおれると思うので、何事も早めから対策し長期目線で考えたらよいと思います。

 

ただルールなどを作り過ぎたり、過度の学習だったり、子供が辛そうな時はすぐに修正をします。

 

あまりにがんじがらめでは、息が詰まります。そのさじ加減は一番そばで接している親にしかわからないので、バランスよく「飴と鞭」を活用していください。

 

管理人も自分を見失い、息子のレベルに合っていない学習の負荷をかけ過ぎたことがあり失敗しました。

 

親の誘導

1から親子で学習していると小3頃には机に向かうことが当たり前になり、ルールもある程度、守れています。しかし、毎日学習することが完全に定着したわけではありません。

 

「勉強しないと何か気持ち悪い」・「今日はやり残したことがあるから落ち着ない」などの気持ちになっていれば上出来です。

 

そのような状態になっているのは学習の習慣化に向けてうまくいっている状況です。

 

ただ、この頃の年齢になると自我が芽生え、「遊びたい」・「今は勉強したくない」・「他にやりたいことがある」など様々な理由をつけ勉強を後回しにしたり、自分のやりたいことを主張したり、思い通りに行動sたがるようになります。

 

2年生までは親の指示通りに机に向かっていたものが、中々親の思い通りにはいかなくなってきます。

 

この行動は成長過程としてはごく自然なことです。

 

しかし、親としてはいつまでたっても勉強を開始しないことにヤキモキしてしまいます。

 

ここで大事なのは子供の成長に合わせ親の声かけも変えていかなければいけないということです。

 

2までは「勉強始めよっかー」・「お風呂入ろうかー」・「明日の準備しようかー」などどちらというと親主導で一緒に行動することが多かったと思います。

 

自我の芽生えてきた子供はこの声かけでは行動をしなくってきます。自分のやりたいことが優先で親の言うことは後回しになってきます。

 

すべてを自分の意志で決定したいのです。

 

そこで子供が自分で決定しているように思わせるために親はうまく誘導していきます。

 

管理人が息子に使っている手段は時間の逆算管理です。

 

現在、息子の一番の楽しみはゲームや友達と遊びに行ったりすることです。

 

例えば、友達と遊んでいい時間は17時までという我が家のルールがあります。

 

17時までたっぷり遊ぶには学校から帰ってきたらできるだけ早く宿題をやらないと遊ぶ時間はどんどん減ります。

 

管理人
何時から宿題やる?

 

息子
○○時からやるー

 

管理人
それで遊ぶ時間たりる?

 

息子
あ、もう始めるかな?

 

管理人
そうだね。その方がたっぷり遊べるね

 

これだけのやり取りで宿題を始めます。

 

3にもなると時間を意識できます(算数でもやっているので)。自分の楽しみの時間を確保するためには必死になります。

 

普段の家庭学習も同じように声かけします。

 

お風呂を済まし、ご飯も食べ、夜勉をするまでは自由時間です。TVを見るのもよし・本や雑誌を読むのもよし・ダラダラするのもよしです。

 

管理人
夜勉は何時からするの?

 

息子
○○時からする予定―!

 

管理人
了解でーす

 

*自分で時間を決めていますが、勉強をするという前提の声かけです。息子は自分で時間管理をしているので満足しているようで、時間になったら机に向かいます。

 

勉強しないという選択肢がないことに疑問をもっていません。

 

これは小1から続けている成果だと思います。

 

勉強が終わったあとは、大好きなswitchをします。

 

学習の内容や分量は子供の遊び時間が確保できるようにこちらでコントロールしています。

 

毎日、学習計画を細かく書いているので、それらを一つ一つこなして終了です。

 

1日のやるべき学習内容を見える形でできるだけ細かく書いておきます。

 

1つの学習につまづきが発生し、かなり時間を費やした場合は、他のやるべき学習内容を中止することもあります。

 

1日のやるべき学習にこだわり過ぎると子供のキャパを越え、さらに楽しみのswitchをする時間も削られては子供のテンションもあがりません。

 

その辺は、親がコントロールしていきます。Switchをやる時間はあるという安心感があれば学習にも集中できます。

 

ここまで、我が家の学習習慣化の実例を書きました。

 

息子は成績優秀な方ではありませんが、毎日、コツコツ学習を積み上げることはできています。

 

これがいずれ学習の習慣化につながればという思いで接しています。

まとめ

「小4の壁」を乗り切るには、学習の習慣化が必須です。

 

学習の習慣化は、学習している意識を持たせないことが第一歩です。これは低学年の方がスムーズです。

 

高学年から学習の習慣化させようと思うと別な方法が必要となるのでそれはまたの機会にお話します。

 

まずは親と机に向かって作業(勉強)することは楽しいと思わせることが第一歩です。

 

2・小3初期から学習習慣化する場合でも親と一緒に簡単なドリルを10分でもいいので毎日取り組むことです。

 

ドリルをやっている途中で話が脱線してもいいですが、机から離れることは休憩以外はなしです。

 

できれば決まった時間に机に向かうように誘導するとよいです。

 

毎日、机に向かって学習していると机に向かうこと自体いやがることはないです。机に向かうことは当たり前のことになります。

 

しかし、学年が進むにつれ学習する内容が少しずつ難しくなるので、嫌だなーという思いが芽生えたり、もっと遊びたいなーと思ったり、今は勉強したくないなーと思うようになってきます。

 

この時に重要なのが今まで通り、「勉強するよー」と親が先導したり、強制すると拒絶反応を示すかもしれません。

 

せっかく机に向かう習慣がついてきたのに、親の言うことを聞くのはちょっと抵抗があるというだけで、机に向かうことを拒否してしまっては、今までの苦労が水の泡になってしまいます。

 

そこは親が変化していく必要があります。

 

誘導・指示から、「何時からやるの?」・「遊ぶ時間は足りそう?」と促すことで、「〇〇時から勉強する予定!」・「このマンガ読んだらやる予定」など子供自身が勉強開始時間を設定し行動します。

 

これは2種類の効果があります。

 

子供は自分で決めて行動しているという満足感(親に指示されている訳ではない)があります。

 

親としては勉強することが前提の呼びかけをしているので、やることをやってくれれば安心です。

 

元々、机に向かう習慣ができているので割とスムーズにいきます。

 

子供が少しずつ自我が芽生え成長していくことを親も受け止め、親自身の対応も変えていかなければ学習習慣もうまくついていかず、「小4の壁」にブチあたってしまいます。

 

子供の自我が芽生えたら、親は「指示型」から「子供決定型」にうまく誘導していくことが学習習慣の定着になり、強いては小4の壁を乗り越えることにつながると考えます。

 

 

 

 

 

Twitterでフォローしよう